SSブログ

パリ五輪に野球・ソフトが落選  ~ 野球はともかくソフトにとっては痛い ~ [ヨモヤ]

競技者にとって、オリンピックは最大の目標である。
日本でプロとしての人気が確立している野球やサッカー、相撲はともかく、
それ以外のスポーツにおいては、オリンピックが頂点であり、
レベルが上がれば上がるほど、そこを目指して鍛えていく。
その最大の目標があるから頑張れているという種目は、いくらでもあると思う。

しかし、すべての種目がオリンピックに採用されているわけではない。
メジャーどころでもボーリングなどは外されているし、
すでにある種目でも、見直しの対象とされることがある。

日本では、ソフトボールの正式種目入りが念願である。
女子のソフトは世界でも屈指の強豪だし、底辺も広い。
子どもたちのモチベーションを高めるためにも五輪での採用は欠かせないものであり、
東京五輪での復活は大きな喜びをもって迎えられた。
しかしそれもつかの間、東京の次、2024年パリ五輪では野球・ソフトは採用されないことになりそうだ。
パリ五輪組織委員会が国際オリンピック委員会に提案する追加競技候補を発表し、20年東京五輪で実施される野球・ソフトボールと空手は含まれなかったというのである。

ヨーロッパでは野球やソフトボールはあまり人気がない。
そのうえ、野球場は五輪後に転用が効きにくいから、経費面でも嫌われる。
既存の野球場を使える日本やアメリカとはそこが違う。
だから、今回の除外は、ある程度予想されていたことではある。
しかし、それにしても、一度除外され、そこから復活した種目が、一回こっきりでまた除外されるというのは、関係者にとっては大きな衝撃であろう。

五輪に安定して採用されるためには、世界に普及させていくことが、時間はかかるものの正攻法ではあろう。
しかし、野球もソフトも、
バットやボールやグローブやその他もろもろの道具が必要であり、
専用の球場の整備が求められ、
一チーム当たりの人数も少なくなく、
ルールがかなり複雑、
と来ているから、下地のないところに広げるのはかなり難しい。

野球は、プロもあるし、メジャーへの道もあるし、いろいろ課題はあるとは言いながらWBCもある。
だからまあいいとしても、ソフトボールには、やはり五輪が重要である。
オリンピックは、パリの次は、2028年ロスアンゼルスでの開催が予定されている。
野球の本場であり、
ソフトボールでも日本と並ぶ強豪である。
ここで再び復活させて、そこからは恒久実施につなげたい。
ハードルは低くないだろうが、最後のチャンスともいえる機会である。
アメリカとも一致団結して取り組んでいきたい。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事