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映画評 「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」 [映画評]

「スター・ウォーズ」は特別な映画である。
世界中に信者とでも言うべき信奉者がいて、
細部にわたって読み込み、楽しまれる。

この映画を監督する人のプレッシャーはいかばかりだろう。
とんでもない期待を世界中から注がれるというのは、
もちろん一方で快感ではあろうが、苦しいものでもあるに違いない。
さらに、前作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が、シリーズ最悪の作品などと言われ、
今作はその巻き返しの期待まで背負ってしまった。

私はそれほどのファンでもないのだが、なぜか気張って封切り日に観た。
感想を形容詞で表現すれば、
「長い」
となる。
漢字二文字で表現すれば、
「退屈」
である。
残念ながら。

映画全編を通して、なにやらワーワーやっておられるが、騒がしいだけで伝わってくるものはない。
映像はいつものようにすごく、これには圧倒されるが、
映像はペラッペラのスッカスカでも、胸にグッとくる作品はいくつもある。
この映画は騒々しいだけであった。

振り返っても、
心に残るシーンも、
心に残るセリフも、
さすがにすごいと思わせられる展開も、
何一つ蘇ってこない。
前作よりはましだと思うが、それだけ。

やたらとお金をかけて作られているだけに関わった人も多いのか、エンドロールがとにかく長かった。
席を立とうにも左右が埋まっていて、最後まで座っているしかなかった。
これほどエンドロールで苦痛を感じた映画は、ひょっとしたら初めてかもしれない。

先週「屍人荘の殺人」という映画を観た。
「酷いな」と思った。
しかしもし、「スター・ウォーズと屍人荘、どちらか一本をもう一度見なければならない」となったら、
迷わず「屍人荘」を選ぶ。
そっちの方が短いしね。

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