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2019年、株式相場は好調だった [経済を眺める楽しみ]

2019年の日本の景気は、あまりよくなかったと総括されるだろう。
米中貿易摩擦の影響で外需が低迷し、
消費税増税の影響もあり、内需も停滞した。

その一方、株式相場は順調だった。
大納会を迎えた東京株式市場は、日経平均株価が前年末に比べて3,641円85銭高い、
23,656円で取引を終えた。
これは、年末の株価としては1990年以来、29年ぶりの高値だという。

思い起こせば、今年の大発会は、相場急落での幕開けだった。
そこから思えば、23,000円台の半ばという現在の位置は望外ともいえる。
年初から比べれば20%近く上がったことになるから、
報われた投資家も少なくないと思う。

景気が低迷しているなかでの株高に対し、
「おかしい」「バブル」「官製相場」
などという声もある。
そう言いたくなるのもわからなくはないが、株価と景気はぴったり連動するものではない。
株価は景気の先行指数であり、
思えば、2018年中の急落は今年の景気を見越していたのだろうし、
今年の株価上昇は、来年を見越しているのだろう。

さて、済んだことはいいとして、来年はどうだろう。
多くの人が東京オリンピック・パラリンピック後の反動を予想している。
あえて逆張りをするわけではないが、
みんながそう予想するのなら相場もそれを織り込んでいるはずで、
秋になったら急落などということは起こらないと思う。

また、大統領選挙の年にアメリカ株の急落も考えにくいとすれば、
日本とアメリカの株価の差を埋めに行く流れもあり得るだろう。
となると、日本株にもう一段の上昇余地があると考えるのも無理筋ではないだろう。
もちろん、何でも上がる、という相場ではなく、しっかり銘柄を選ばなければならないのは言うまでもない。

今日は大晦日。
2019年の最後のブログとなります。
お読みくださっている方々には、いつも心から感謝しています。
勝手に書いているのですが、それでもお読みいただけるのはありがたい限りです。
よろしければ、2020年もおつきあいください。
それでは、よいお年をお迎えください。

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