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ダウに一喜一憂せず 為替には注意 [経済を眺める楽しみ]

アメリカ株が乱高下を繰り返している。
先週は、激しく下げた。
連日大きな下げとなり、28日はマイナス1,190.95ドル(-4.42%)と、過去最大の下げを記録した。
週明けは、金融緩和期待で一転して上昇。
1,293.96ドルの上げ幅は過去最大となった。
しかし、翌日にはすぐに期待がはげ落ちて大幅下落、
次の日は大幅反発と、なんとも目まぐるしい。
こんなのに一喜一憂していたら体がもたない。

日本株はアメリカほどの揺さぶりはない。
逆に言うと、基本的に下げの方向性である。
ダウが大幅反発したときくらい日本も大きく上がればいいのだが、
ここに来て進んでしまった円高が足かせになっている。
一時1ドル=112円まで行ったものが、今は107円近辺。
これが日本株には応える。

2月20日頃までは、コロナ危機が広がっているなかで円安が進み、
有事に円高になる流れは変わったのかと思ったのだが、結局いつもの展開になってしまった。
円高が進んでしまうと、
日本株のパフォーマンスが世界で最も悪い、
というようなことになってしまいかねない。
金融危機時も、震源地のアメリカより、日本の方が大きなダメージを受けてしまった。

日本経済は、
サプライチェーンが寸断され、
観光客が戻ってくる見込みは全く立たず、
ほとんどのイベントが中止になるなかで消費が拡大するはずもなく、
消費税の傷も癒えていないという、
八方ふさがりのような状況にある。
この状況で株が上がるはずもない。

しかし、金融危機時のように、全く先が見えないという状況ではない。
ここは映画「サマー・ウォーズ」の栄ばあちゃんの言葉を噛みしめよう。

『まあ、まずは落ち着きなさい。
人間、落ち着きが肝心だよ。』

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