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映画評 「仮面病棟」 [映画評]

コロナウィルスの影響で、映画館も苦戦している。
映画ファンとしては、応援したい気持ちで一杯である。
しかし、いいと思えなかった作品を、曲げてよかったと書くのも違うと思う。
本作も、残念ながら残念な出来栄え。
嗚呼。

割と序盤で、
「なんだ、これ?」
と感じてしまった。
早めに、ちゃんと観るモードからツッコミモードに切り替えたのだが、
それにしても最後まで、
「なんだ、これ?」
という映画だった。
嗚呼。

とにかく脚本がめちゃくちゃで、
演出もメタメタ。
見続けるのがしんどかった。

監督は、木村ひさしさん。
木村さんの作品では、「任侠学園」が楽しかったのだが、
その後の「屍人荘の殺人」と本作はやっちゃった感満載。

一応、公開されているストーリーは、
「医師の速水は、一日だけの当直医として元精神科病院に出向く。だがピエロの仮面をかぶった凶悪犯が突然押し入り、傷を負った女子大生と院内に立てこもる。速水は、身元のわからない64人の入院患者や病院の職員らと一緒に監禁されてしまう。しかし、速水は、この病院自体がなにやらおかしいと気づき始める」
といった感じ。
これだけ読むと、サスペンスとして面白くなってもおかしくないのだが・・・。

医師の速水を演じるのが坂口健太郎さん。
女子大生を演じるのが永野芽郁ちゃん。
売れっ子の二人で、個人的に嫌いではないが、この映画ではどうしようもない。
ちゃんと演じれば演じるほど、道化になってしまう。

「仮面病棟」は、どうにもこうにもな映画。
サスペンスとしての緊迫感は早々に失われ、
推理物としてのわくわく感も持ちようがない。
嗚呼。

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