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どの国にとっても大変なこと  ~ 日本の危機意識の薄さばかりが言われたが ~ [ヨモヤ]

ほんの一月前の話。
日本政府のコロナウイルスへの対応はボコボコに言われていた。
なんでも批判する一部の国内の人のみならず、世界各国からも。
「危機管理能力ゼロ」
「感染症に対応できない日本に五輪を開く能力なし」
「中国のご機嫌をうかがって、自国を危機にさらした」
などなど。
このころ、欧米の人にとってコロナウイルスは完全に他人事だった。
本当に危機管理がしっかりできているのなら、この段階で対策を取っていただろう。
日本人を笑い、差別している場合ではなかったのだ。

3月10日の段階での国別感染者数は、
中国 80,756人
イタリア 9,172人
イラン 8,042人
韓国 7,513人
スペイン 1,500人
フランス 1,412人
ドイツ 1,281人
アメリカ 755人
日本 530人
スイス 374人
オランダ 321人
イギリス 321人
などとなっている。

各国の検査体制に差があることから、数字だけで判断することはできないが、
今やヨーロッパが感染の中心になっていることがわかる。
全土に移動禁止令が出されたイタリアを筆頭に、
フランスやドイツも深刻であり、
人口比から考えるとスイスやオランダも大変なことになっている。

改めて、今回のような状況は、どこの国でもうまく対処できないものなのだとわかる。
もちろん、日本政府の対応に反省すべき点は多々あるのは事実だろうが、
どこの誰がやっても大変だったのだということは認めるべきだろう。
ガンガン批判していた人たちは、素直に謝った方がいいように思うが、そんなことをされるわけはない。

とにかく、オリンピックのことを考えても、世界経済のことを考えても、
これはどの国にとっても国内問題ではない。
まずは自国の感染拡大を止めるのが最優先だが、
世界共通の問題として取り組まなければならない。
日本も、日本での感染が止まれば、よしOKではなく、世界を視野に入れたい。
どの国も効果的な対策があればそれを共有すべきだし、
特効薬の開発には世界が一致団結したい。
こういうときこそ、今までの歴史の上にある姿を見せたい。
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