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意外に腰が強かった日本株 [経済を眺める楽しみ]

11日のニューヨーク株式市場は、前日比1,861ドル安。
下げ幅は史上4番目という暴落となった。
為替が一時円高に振れたこともあり、12日の日本株の暴落も覚悟した。
前日終値が22,472円だったから、約1,000円下げての21,500円くらいにはなると身構えた。

しかし、意外な展開。
東京株式市場で日経平均株価は、続落はしたものの、前日比わずか167円安。
終値は22,305円だった。

日本株が踏ん張ったのにはいくつか理由が考えられる。
まず、アメリカ株などに比べて出遅れ感があったこと。
ナスダックが下げの分を取り返すどころか史上最高値を付けるなか、
日本株の出遅れが意識されていたことが下げ渋りにつながったという説である。
これまでの上昇相場に乗り切れなかった個人投資家が押し目買いに動いたことが下値を支えたという説も紹介されていた。
そうならいいな、と思えるのが、日本経済の力が評価されているという説。
他国に比べて感染者が少なく、ダメージが相対的に小さいうえに、
Withコロナの世界において、日本企業の製品やサービスが注目されているという意見である。

個人的には、現在の株価は日本もアメリカも高過ぎると感じる。
指標面などでは説明できない水準になっていると危惧する。
しかし、そうした個人的な感触はさておき、日本株が評価されるのはうれしい。
また、危機の時代には、それに対応する新しい企業が一気に伸びる可能性がある。
株式相場をながめながら、そうした企業の動きにも注目していきたい。

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