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滋賀の書道は独特らしい ~ うちの学校だけじゃなかったんだ ~ [ヨモヤ]

小学校六年生のころ、滋賀県から東京に転向した。
年の瀬近かったこともあり、書道で毛筆を使った。
私はそれまで学校で教え込まれてきたとおり、
とにかく大きく、
ぶっとく
書いた。
東京の子たちの字は、バランスがよく、止め・ハネがしっかりしていた。
並べられると、大人の字の中に一つだけアホな子供が混じっている感じになった。
周りから奇異の目で見られた。
恥ずかしかった。

ネットのニュースを眺めていたら、
「ハネなし、はみ出し…滋賀の子どもの書はなぜ個性的? 
 背景には滋賀独自の書写教育があった」
という京都新聞の記事が目に留まった。

どうやら、私が通っていた小学校だけではなく、滋賀県全体の書写教育が独特らしい。
取材に応じた先生の言葉がいろいろ紹介されているのだが、
「毛筆は自己表現に向いている」
という発想から、かすれても、にじんでも、紙からはみ出してもいい、としていて、
「児童が互いの作品の良いところを探し合う。自分のことを見つめ、他者を理解する」
「書道を教えるのではなく、書道で教える」
など、なんだか深い。

京都新聞には滋賀県の子どもたちの毛筆の文字が掲載されていたのだが、
やたらと個性的であった。
滋賀以外の基準では、とてもではないがいい評価はもらえない。
いや、いい評価どころかがっつり直されそうだ。

毛筆にはいまだにコンプレックスがあり、
結婚式の芳名帳などで筆ペンが置いてあるとビクッとする。
ただ、子どものころ「とにかく元気に書け」と言われたことに恨みはない。
お手本通り書けっていうのも、なんだかつまらないし。

京都新聞の記事はこちらから(画像付き)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/gallery/260107?img=https://kyoto-np.ismcdn.jp/mwimgs/3/c/150m/img_3c7d731be1700f6f4725285fb1ac8183537663.jpg

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