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冬の暖房機 迷ったらコロナを買おうかな [ヨモヤ]

暖房機器メーカー「コロナ」が、社員とその家族向けのメッセージ広告を地元紙の新潟日報に掲載した。
「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」と題したメッセージで、
小林一芳社長から社員の子どもたちに向けた形となっている。
一般消費者向けの宣伝広告ではない。

どうやら、社名が「コロナ」ということで、いらぬ風当たりもあるようだ。
社員の子どもが学校などで中傷された事案の報告はないというが、
社長によれば、
「社名が新型コロナウイルスを連想させることから社員の家族やお子さんが学校やメディアで耳にする言葉に心を痛めることがあった」
とのことである。
コロナウイルスとコロナの暖房機を混同する人はいないだろうが、
揶揄されたり、なんとなく敬遠されたりということはあるかもしれない。
今回の社長メッセージは、社員に少しでも元気を取り戻してもらいたいとの気持ちから出されたものだろう。

メッセージの内容を少し抜粋させていただくと、次のような感じである。
子どもでも読めるように、漢字は抜いてある。

「コロナではたらいてくれている、
キミのおとうさんやおかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、
おじさん、おばさん、おにいさん、おねえさんも、
いっしょうけんめいです。みんな、じまんのしゃいんです。
いえにいるときのイメージとは、ちょっとちがうかもしれないけど。

もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、
キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、
ほんとうにごめんなさい。
かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。」

そして締めが、
「キミのじまんのかぞくは、
コロナのじまんのしゃいんです。」
である。
ホロリとさせられる内容になっている。

掲載されたのはコロナ社の地元の新潟日報だが、ネットで瞬く間に広がった。
新潟日報の発行部数は約50万部で、これだけでもそれなりの数だが、
Yahoo!ニュースなどにも取り上げられたので、その何倍もの人が見るだろう。
広告効果は相当なものになったはずだ。
社長がそれを意図したかどうかはさておき。

今のところその予定はないが、ひょっとしたらこの冬に暖房器具が必要になるかもしれない。
その際には、コロナをまずは筆頭に検討しよう。
そしてどっちにしようか迷ったら、コロナを選ぶことにしようかしら。
コロナ禍で大変な思いをされたようだし、
社長が社員思いのようだし、
誇れる社員のみなさんのようだから。

もし社長がそうした反響まで予想してメッセージ広告を出していたのだとしても、
それはそれでしたたかな方だなあ、頼もしいなあと感服する。

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