もっともっと称えるべき 女子野球ワールドカップ６連覇

侍ジャパン女子代表がWBSC女子野球ワールドカップの決勝で台湾を6-0で破り優勝、6連覇を達成した。
ワールドカップは2年に1回の開催だから、世界一の座に10年以上座り続けていることになる。
日本人として誇りに思う。

女子野球ワールドカップは今回で８回目。
1回大会と2回大会はアメリカチームが連覇したが、３回大会以降はすべて日本チームが優勝している。
大会30連勝という快記録のおまけつきである。

残念ながら、日本国内では大きな騒ぎになっていない。
世界一の座を守ったのに。
日本が団体スポーツの世界一になることなど滅多にないのに。
その原因は、
国内での認知度が低いこと、
国際的にも普及が進んでいないこと、
にあるのだろうとは思う。
しかし、彼女たちのプレーは本物だし、勝って当然の大会を勝つ苦しさもひとしおだろう。
もっともっと報道して、
もっともっと賞賛すべきだと思う。

3大会連続MVPの偉業を成し遂げた里さんは
「チームの勝利に貢献できればと考えて1球、1球投げました。みんなで勝ち取った勝利だと思う」
と大会を振り返った後、
「これを機にたくさんの野球をする女の子たちに勇気と希望を与えるきっかけになったと思う」
とコメントされたという。
そうなのだ。
彼女たちは、目の前の試合に勝つことだけではなく、同じ志を持つ選手たちを思いやり、女子野球の将来をも見据えて戦ったのである。

他国も同様であろうが、日本でも女子が野球を続けるのは決して簡単なことではない。
恵まれない環境のなかで、ひたすら自らを磨いてきた選手たちには本当に敬服する。

女子野球ワールドカップ６連覇。
実に誇らしい。