錦織圭がくれる喜び

未明に、全米オープンの準々決勝が行われていたので、なんとなく眠りが浅かった。
起きてすぐスマホを見たが、ニュースは北海道の大地震ばかりだった。
震度７。
関西が台風で大きな被害を受けたばかりだというのに。
被害にあわれた方には心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りしたい。

なぜかスマホではうまくネットニュースにつながらなかったので、パソコンを立ち上げ、錦織の試合を実況しているサイトを開いた。
セットカウント２－２で、第５セットも４－４。
ここまで来たら、当然しんどい試合ばかりになる。

錦織を見ているとそれほど特別なことには思えないが、彼の登場以前、日本人の男子テニス選手が、メジャートーナメントで準々決勝を戦うなどということは、およそ夢物語だった。
松岡修造さんが一度ウィンブルドンでベスト８に残られたことがあるが、その年のランキングは６０位前後。
失礼ながら瞬間風速的な勝ち上がりだった。
錦織のように、期待されてそのとおり勝ち上がってくる選手など、全くいなかったのだ。

結局、４－４からの２ゲームを連取し、錦織はベスト４に進出した。
メジャーでのベスト４は、２年ぶり３回目のことである。
このチャンス、是非ものにしてもらいたい。
災害で沈みがちな朝に、元気をもらった。

女子でも大坂なおみがベスト４進出。
これで、史上初の男女での準決勝に臨むことになった。

被災された方にとっては、テニスどころではないだろう。
錦織や大坂が勝ったところで、生活再建にはつながらない。
それはそうだが、こんなときだからこそ勝って欲しい。

歴史的な準決勝は、もうすぐである。