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マー君 メジャー5年連続2ケタ勝利の意味 [ヨモヤ]

アメリカ・メジャーリーグ、ヤンキースのマー君こと田中将大投手が今季10勝目を挙げた。
これで5年連続の2ケタ勝利となる。
田中にとってみれば最低限のノルマであろうが、5年連続は日本投手では黒田博樹以来2人目というから、それなりの記録である。

とはいっても、ヤンキースが属するアメリカン・リーグの現段階での最多勝利投手はすでに17勝を挙げているし、
ヤンキースの中だけでも、2ケタ勝利を挙げている投手は田中を含めて4人もいる。
だから、パッと見は、大したことではないように思える。
しかし、継続、通算、という要素を加えると、風景が変わってくる。

まず継続という面。
これで田中は、2014年シーズンから2018年シーズンまでの5年連続で2ケタ勝利を挙げたことになるのだが、
田中と同様にこの5年間2ケタ勝利を続けている投手は、メジャーでたったの5人しかいない。
30球団あるなかで、5人しか達成していないというのだから、メジャーで続けて勝つことがいかに難しいかわかる。
また、ヤンキースでメジャーデビューし、移籍せずに最初の5シーズンとも2ケタ勝利を記録したのは、アンディ・ペティットと田中の2人だけだという。

次に通算という面。
日本にいた頃から、野村監督に、
「マー君、神の子、不思議な子」
と言われるほど、負けないことに定評があったが、それはアメリカでも変わっていない。
メジャー5年間で、62勝33敗は、勝率に直すと.652。
3回に2回は勝つ計算であり、この勝率はメジャーの現役投手中第4位に当たるという。

2000本安打を打つ選手は次々に現れるが、200勝を挙げる投手はなかなかいない。
そんななか、田中は20代にして日米通算160勝を越している。
大谷をめぐる騒ぎと比べるとなんとなく地味だが、田中の積み上げてきているものは目を瞠らされる。
そして、これからの季節こそ、田中が真価を発揮する場である。

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