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アメリカで住宅着工許可件数が12年半ぶりの高値   ~ 歴史が繰り返されないことを祈る ~ [経済を眺める楽しみ]

アメリカでは、順調な景気を背景に、投資が活発に行われている。
株式相場の伸びは特に堅調で、連日最高値を更新している。
1月には24,000ドルあたりだったものが、今や28,000ドル超えである。
2010年当時は10,000ドルくらいだったから、この間の伸びは順調すぎるくらい順調である。

住宅建設も好調。
11月の住宅着工件数は年換算で136万5,000戸と、前の月から3.2%増加し、
市場予想も上回った。
先行指標とされる着工許可件数も148万2,000戸となり、12年半ぶりの高い水準となった。

景気がよくておめでたい話なのだが、12年前のことを思い出すと心配になる。
今から12年前と言えば、2007年。
世界金融危機が起きた年である。

その時の反省を踏まえて、いろいろな対策が取られており、二の舞はないだろうと思いたいが、
景気が拡大している中で金利を下げた反動がいつか出てこないだろうか。
株が上がるのは経済全般にとっておめでたい話だが、
人為的に上げられた株は、落ちるときも急降下でないか不安がよぎる。

来年の大統領選挙に向けて、
トランプ大統領はさらなる株高を狙うだろう。
世界景気の底打ち感も手伝って、
それが功を奏する可能性は小さくない。
しかし、反動が来る可能性も少なからずあることはよく覚えておきたい。
永遠に右肩上がりの相場などありえないのだから。

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映画評 「屍人荘の殺人」 [映画評]

この映画、予告編に釣られた。
神木隆之介くんと中村倫也さんがコンビを組み、
浜辺美波さんが絡むサスペンスコメディ。
気になる3人が勢ぞろい。
これなら、面白くならないはずはないと思えた。
「どれどれ」と監督を調べると、前作の「任侠学園」が痛快だった木村ひさしさん。
よし、盤石。
と思いきや。

あらあらまあまあ、予告編とはれんれん違う話なのれすね。
原作を知っている人には当然のことなのだろうが、白紙で行った人にとっては、
正直「これはない」。
私はどちらにしても観に行ったが、こっち系の話なら来なかったという人もおられるだろう。
また、ネタバレになるのであまり書かないが、
主要キャラの登場時間に違いがあり過ぎる。
その人の目当てに行った人にとっても、
正直「これはない」となるだろう。

それでも、なんでも、面白ければいいのだが、
今をときめく若手俳優3人を使ってこの出来は、
正直「これはない」。
どうやっても面白くなりそうなのに、どうしてこんなことに。

「これからどうなるのだろう」
とワクワクしている序盤は興味がつながるが、中盤からは惰性で見続けるしかない。
それでも、
「最後には何かサプライズがあるのでは」
などと淡い期待を持ったのだが、「何もない」という逆サプライズを頂戴した。
「これはない」。

これから先、神木隆之介くんと中村倫也さんと浜辺美波さんが共演する映画があるだろうか。
2人ならあっても、3人が揃うことはないだろう。
その稀有な機会がこれとは・・・・・
嗚呼。

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GⅠ馬11頭 令和初の有馬記念は超豪華メンバー [ヨモヤ]

競馬界の大一番、有馬記念が近づいてきた。
このレースが中央競馬のフィナーレを飾るわけではないが、
気持ちとしては多くの人にとって最後の大勝負であろう。

令和初の有馬記念となる今年のレースは、GⅠ馬が11頭も出走する超豪華メンバーとなった。
その11頭は以下のとおり。
・アエロリット:NHKマイルC、秋の天皇賞3着
・アーモンドアイ:牝馬三冠、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、史上最強牝馬の呼び声高い本命馬
・アルアイン:皐月賞、大阪杯
・キセキ:菊花賞、ジャパンカップ・宝塚記念2着
・サートゥルナーリア:ホープフルステークス、皐月賞
・シュヴァルグラン:ジャパンカップ、去年の有馬記念3着
・スワーヴリチャード:大阪杯、ジャパンカップ
・フィエールマン:菊花賞、天皇賞(春)
・リスグラシュー:エリザベス女王杯、宝塚記念
・レイデオロ:ダービー、天皇賞(秋)
・ワールドプレミア:菊花賞

このほかにも、ヴェロックスやエタリオウといった伏兵もエントリーしていて、どこからでも勝負できるようなメンバーである。
競馬ファンとしては、いい馬がたくさん出てくれるのは大歓迎だが、
直前まで悩みに悩むことになるだろう。

去年の有馬記念は、ブラストワンピースという馬が勝った。
「ラストワン」という言葉が馬名に入っており、平成最後の有馬記念にふさわしい馬であった。
この伝から行けば、今年は、「最初」「はじめ」「ファースト」「ワン」「いち」といった言葉を狙いたくなる。
しかし、ぱっと見、いなさそうだ。
となると、令和という言葉が絡む馬がいいだろうか。
「レイ」デオロという馬が出走しており、この馬はわかりやすい。
私は、令和という言葉から、ここでは書かないが一頭ひねり出した。
それで自分としては、もう問題は解けた気になっている。
サイン馬券というと何やら馬鹿にされるが、そういう楽しみ方もあるし、去年のようにはまることもある。

最強馬アーモンドアイの出走で、今年の有馬記念の楽しみは一層膨らんだ。
問題は解けたが買い方はこれから。
じっくり悩もう。

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「サマー・ウォーズ」10周年 4DX初参戦の機会か? [ヨモヤ]

細田守監督のウルトラ超名作アニメ「サマー・ウォーズ」が公開されたのが2009年の夏。
今年は10周年ということになる。
それを記念していろいろな企画が進行していたのは聞いていたのだが、
4DX化というのは知らなかった。
なんでも、2020年1月17日より公開されるらしい。

すでに数多くの方が体感されているであろう4DXだが、私は未経験。
どちらかと言えば静かに観たい方だし、
乗り物に強い方ではないので揺さぶられると気分が悪くなるのではないかなどと心配もしている。
しかし、「サマー・ウォーズ」である。
10周年である。
これは観た方がいいようにも思える。

改めて言うまでもなく「サマー・ウォーズ」はアニメ映画史に残る傑作である。
これほど面白い映画には、滅多に出会えない。
大好きな映画だけに、劇場で3回ほど、
ビデオでは数えきれないほど観たが、
観るたびに面白い。
観るたびにワクワクする。
多くのセリフをそらんじられるくらいになじんでいるのに、
観るたびに感動する。

「サマーウォーズ」後の細田監督は、どうにも歯がゆい作品を作られていて、
ポスト宮崎駿の地位は完全に新海誠監督に奪われた。
しかし、何がどうでも、
「サマー・ウォーズ」と「時をかける少女」の輝きは消えない。

真冬に見る「サマー・ウォーズ」も、またオツなものかもしれない。
4DX、迷う。

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ソフトバンクにバレンティン加入も優勝が約束されるわけではない [ヨモヤ]

ここ6年で5回の日本一。
現在の日本プロ野球最強チームはもちろん福岡ソフトバンクホークスである。
先の日本シリーズでも、セの覇者巨人に4タテを食わせるという圧倒的な強さを見せつけた。

そのソフトバンクに、ヤクルトの保留者名簿を外れていたバレンティンが加わることになった。
バレンティンと言えば、
2013年にはプロ野球記録となるシーズン60本塁打を記録し、
今季も33本塁打を放っている強打者。
さらに、来季からは外国人枠から外れて日本人扱いになることから、
ソフトバンクの強さがさらに盤石になることは確実である。

しかし、だからといって来シーズン確実に優勝できるかと言えば必ずしもそうではない。
野球の戦力は、単なる足し算では決まらない。
現に、去年も今年も、ペナントレースでは西武の後塵を拝している。

ソフトバンクは、バレンティンが加わりさらに打線に厚みが加わったが、
デスパイネ、内川、松田あたりは年を重ねてきている。
投手陣は質量ともに豊富だが、
毎年多くの怪我人が出るチームでもある。
パのチームは、ソフトバンク戦に集中しなければならないのは当然だが、
恐れることはない。

このオフは、ソフトバンク以外のパのチームもなかなかいい補強をしている。
しっかり組み合えるはずだ。
ソフトバンクの連続日本一を止めるのは、
セのチームでは難しい。
パが止めるしかない。

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政府の経済見通しで思う  ~ 1.4%成長は高い? 低い? ~ [経済を眺める楽しみ]

「政府は2020年度の経済見通しで、実質国内総生産(GDP)の伸び率を、前年度比1.4%とする方針」
との記事が日本経済新聞に掲載されていた。
たかが1.4%だが、
日本の潜在成長率は1%程度とされているし、
民間エコノミストは0%台を予想している人が多いようなので、
これでもかなりの強気予想ということになる。

政府は、新たな経済対策が景気を押し上げると見ているようなのだが、どうだろう。
公共投資については、乗数効果は小さくてもなにがしかのプラスは生むだろうが、
キャッシュレス決済に対するポイント還元制度などについては、効果は未知数である。
自律的な経済成長ならいいのだが、
政府支出とそれによる効果を見込んでの経済成長は、ちょっと割り引いて考えた方がいいのかもしれない。

政府の経済見通しが外れたところで、どのみち見通しなのだから気にしなければいいと思いたいところだが、
これが予算案に盛り込む税収見通しの前提となるから、どうでもよくはない。
つまり、経済が成長するその分の税収も増えると見込むから、歳出もそれだけ増やすことができる、
ということになる。
そのとおりに税収が確保できればいいが、予算に到達しないと、さらに赤字が膨らむことになる。

金融政策の効果が限定的となってきたなか、
財政政策への期待が高まるのは自然であろう。
一定の対策を打つことも必要だと思う。
しかし、どうせやるのなら、意味があり、かつ効き目がある内容に限定するべきである。
マイナンバーカードの普及策などについては、経済効果はどうなのだろう。

財政赤字が膨らんでも金利は超低水準に張り付いたままであり、
このタイミングで財政政策を打つ意味はあるだろう。
しかし、的が外れていてはいくら打っても当たらない。

それにしても、オリンピック開催年の成長率が1%行くかどうかというのも寂しい話である。
前回開催時1964年の頃の10%超えにははるかに及ばないにしても、
瞬間風速でも3%くらいは行きたいものである。
五輪後の反動が心配されているが、
これではそもそも五輪時の山さえ高くない。

来年の今頃、政府の見通しは慎重すぎた、となっていればいいが。

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映画評 「ルパン三世 THE FIRST」 [映画評]

国民的キャラクター「ルパン三世」を
どんな作品でも面白くしないと気が済まないと語る山崎貴監督が撮る。
これはもう必見だと思っていた。
公開前のネット評は散々で少し心配したが、
大丈夫、ちゃんと面白かった。
そりゃ、「カリオストロ」や「マモー」に比べたら落ちるかもしれないが、
大丈夫、しっかり楽しめた。

そもそも、ルパンとコナンはテーマ曲がずるい。
あの2曲を流されたら、日本人なら誰でも血が騒ぐ。
今作でもオープニングがやたらとカッコいい。
ここを観るだけでも、元が取れた気になれる、
とまで言うとちょっとオーバーだが、気分は上がる。

設定やストーリーに無理は多々見受けられたが、
ルパンと祖父の関係がうかがえるあたりは、ファン心理をくすぐる。
次元も、五エ門も、不二子も、しっかり役割を果たしている。

ヒロインの声を演じるのは、広瀬すずさん。
何をやっても一部で叩かれるすずちゃんだが、私はよかったと思う。
吉田鋼太郎さん、藤原竜也さんはさすが。
何をやらせても頼りになる。

難点としては、
ちと、「カリオストロ」に寄り過ぎていたこと、
銭形のとっつぁんがイマイチカッコよくなかったこと、
といったことが挙げられるが、まあ、許容範囲。

「ルパン三世 THE FIRST」は、安心して楽しめる娯楽作。
ルパンファンでもちゃんと楽しめると思うし、
ライトなファンならなおさら。
もし、「すみっコぐらし」とどちらを観ようか迷われている方がおられたら、
私は断然ルパンを推す。

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株価急上昇もまだ去年より低い水準 [診断士的経済アプローチ]

13日の日経平均株価は前日比598円高と急伸、
終値で24,023円となり、24,000円台を回復した。

株価上昇のきっかけは、なんといっても米中貿易戦争の休戦である。
米中通商協議で一部の関税引き下げと追加関税の発動延期で合意したと伝わり、
これがポジティブサプライズと伝わった。
この報を受けて、アメリカ株が上がり、
さらに円安にも振れたため、日本株も上昇しやすい環境が整った。
イギリス総選挙の結果も、前向きにとらえられただろうか。

こう急に上昇すると、すぐにバブルだ何だと言い出す人が出てくる。
特に日本の場合、景況感が微妙なので、
足元の景気が悪いのに株が上がるのはおかしい、と考える人もいるだろう。

そう言いたくなる気持ちもわかるが、冷静に考えるとそうでもない。
まず、株価水準だが、やけに高い位置に来たように見えるかもしれないが、
まだ去年の高値を回復してもいない。
2018年の1月時点で24,000円レベルにあったことを思い起こすと、
2年近く経ってようやくそこに戻ってきただけ、とも言える。
だから、とんでもなく高い所に来ているわけでもなんでもない。

また、景気がよくないのに株価が上がっていることについて、
「マネーゲーム」
「投機的な動き」
と言いたがる方がおられるが、株価は足元の景気と連動するものではないことを改めて押さえたい。
株価は経済の先行指数として、半年くらい先の景況感を見越していると考えられる。
つまり、現時点が悪くても、半年後にはよくなるとみなされれば株価は上がる、
ということである。

このまま一本調子で上がり続けることはないだろうが、
2019年は株価的には順調な一年だった言える。
株価は、一気にぐわっと上がるより、ジリジリゆっくり上がった方がいい。
来年も再来年も、ゆっくりじっくり騰がる相場を期待したい。

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映画賞レースが始まった ~ 日刊スポーツ映画賞 作品賞が残念 ~ [映画評]

2019年に公開された映画に対する映画賞レースが始まっている。
頂点と見なされているのは3月に開催される日本アカデミー賞かもしれないが、
それまでにもいろいろな個性を持った映画賞がある。
11月には「日本で最も早い映画賞」と言われるTAMA映画賞が発表され、
『嵐電』と『長いお別れ』に作品賞が送られた。

ここで発表された「第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」で選ばれた各賞は以下のとおり。
作品賞 「新聞記者」(藤井道人監督)
監督賞 真利子哲也監督(「宮本から君へ」)
主演男優賞 池松壮亮(「宮本から君へ」)
主演女優賞 松岡茉優(「蜜蜂と遠雷」)
助演男優賞 渋川清彦(「半世界」「WE ARE LITTLE ZOMBIES」「閉鎖病棟-それぞれの朝-」)
助演女優賞 市川実日子(「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」「よこがお」)
新人賞 清原果耶(「愛唄 -約束のナクヒト-」「デイアンドナイト」「いちごの唄」)
外国作品賞 「グリーンブック」
石原裕次郎新人賞 成田凌
石原裕次郎賞「アルキメデスの大戦」(山崎貴監督)

いろいろなカテゴリーがあるが、映画賞の場合、やはり作品賞に目が行く。
その点では、「新聞記者」の受賞はちょっと残念である。
「宮本から君へ」や「アルキメデスの大戦」はわかるのだが。
「新聞記者」が予想以上のヒットとなり、かなりの話題を集めた作品であることは確かだし、
社会的に多少なりとも影響力を持ちもしたのだろう。
さらに、反体制的な色彩が受けたりもしたのだろう。
しかし、映画としては、雑で、失礼ながらかなり稚拙であった。
この映画を、2019年の一本に選んでしまうことに躊躇はなかったのだろうか。

もちろん、人によっていろいろ見方は違う。
誰かがいいと思った映画が、違う人が見ればさっぱりだったりもする。
ただ、それも一定の水準を超えていての話だと思う。

これから、いくつもの映画賞が発表される。
皆さんが応援している映画は評価されるだろうか。
私が応援しているあの映画、この映画も評価されて欲しい。
映画賞をきっかけにより広く観ていただけることもあるから。
日刊スポーツ映画賞の結果を見るにつけ、映画賞戦線が楽しみであり、心配にもなってきた。

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オリックスの大型補強は朗報  ~ アダム・ジョーンズは歴代でも指折りの大物 ~ [ヨモヤ]

ソフトバンクが日本シリーズで圧倒的な力を見せつけ、
西武はペナントを連覇し、
楽天は石井GMのもとで補強を進め、
ロッテはストーブリーグの話題を独占する勢いであり、
日本ハムはどのみちやるだろう。
そんなパ・リーグで唯一心配な球団がオリックスである。

今年まで5年連続Bクラス。
勝てない上に、人気もない。
親会社の資金力が全く活かされていない。
やる気がないのなら、球団を手放してほしいと思うこともしばしばである。

しかし、来年に向けてはやる気があるようだ。
ダイヤモンドバックスからFAとなっていたアダム・ジョーンズ外野手を獲得したというのだから驚いた。
11年連続2桁本塁打、
通算1939安打、
ゴールドグラブ賞4度、
オールスター5回出場、
というから、超スーパースターとまではいかなくても、メジャーの一線級だったことは間違いない。

通算本塁打282本は、日本に来た外国人選手のうち歴代4位。
1位は、楽天で活躍したAJことアンドリュー・ジョーンズの434本。
2位は、無安打のまま帰国した悪名高きフランク・ハワードの382本。
3位は、巨人で活躍したレジー・スミスの314本。
ハワードは酷いが、アンドリュー・ジョーンズ、レジー・スミスの二人は、
全盛期を過ぎていた割にはそれなりに活躍した。
アダム・ジョーンズもピークではないが、まだ34歳。
十分動ける年齢である。

一人入っただけですべてががらりと変わるものでもないが、
オリックスがやる気を見せただけでも朗報。
オリックスがしっかり戦えるようなら、パはさらに楽しくなる。

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