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日本アカデミー賞を予想してみた [映画評]

今日、3月11日、日本アカデミー賞が発表される。
せっかくだから(何が?)、予想してみようと思う。

と言いつつ、のっけから言い訳をしてしまうのが我ながらみっともないが、
いや、賞レースの予想は難しいですって。
過去のブログを読み返すと3年前にした予想はかなり当たったようだが今年は自信がない。
(3年前の結果はこちら https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-03-02

と、言い訳したところで、あえて。

今年の場合、「ドライブ・マイ・カー」をどうとらえるかが焦点だろう。
世界中の映画祭を席巻し、本家のアカデミー賞を受賞する可能性さえ取りざたされているこの作品をどうするのか。
さて、どうするのだろう。

優秀作品賞はこちらである。
「キネマの神様」
「孤狼の血 LEVEL2」
「すばらしき世界」
「ドライブ・マイ・カー」
「護られなかった者たちへ」

このなかで、映画として優れていたのは、「すばらしき世界」と「ドライブ・マイ・カー」の2作だと思う。
「孤狼の血 LEVEL2」が数多くノミネートされているが、第1弾の方がよかった印象である。
「すばらしき世界」も好きな映画だが、やや地味か。
となると素直に「ドライブ・マイ・カー」が最優秀に選ばれるのではないだろうか。

続いて、優秀アニメーション作品賞はこちら。
「アイの歌声を聴かせて」
「漁港の肉子ちゃん」
「劇場版 呪術廻戦 0」
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
「竜とそばかすの姫」

「エヴァ」と「竜」が大ヒットしたが、私の推しは断然「肉子ちゃん」。
賞を獲るのはエヴァである気もするが、いいと思う映画を予想しない手はない。
ここは、「漁港の肉子ちゃん」で。

優秀監督賞は以下の面々。
白石和彌『孤狼の血 LEVEL2』
瀬々敬久『護られなかった者たちへ』
成島出『いのちの停車場』
西川美和『すばらしき世界』
濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』

例年そうだが、優秀作品賞とほぼほぼダブる。
演出の手腕がさえていたのは、やはり濱口竜介さんだった。
西川美和さんが選ばれても十分に納得だが。

優秀主演男優賞は以下の方々。
佐藤健『護られなかった者たちへ』
菅田将暉『花束みたいな恋をした』
西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』
松坂桃李『孤狼の血 LEVEL2』
役所広司『すばらしき世界』

今回は、俳優賞が難しい。
佐藤さんも松坂さんも熱演だったし、西島さんは世界での評価も高い。
菅田さんの演技にはきゅんとした。
しかし、こと演技という点に絞れば、役所さんだと思う。

優秀主演女優賞は以下の方々。
天海祐希『老後の資金がありません!』
有村架純『花束みたいな恋をした』
永野芽郁『そして、バトンは渡された』
松岡茉優『騙し絵の牙』
吉永小百合『いのちの停車場』

ここも難しいが、「花恋」以外は映画自体が今ひとつ。
いい仕事を積み重ねておられる有村架純さんに、大きな賞を差し上げたい。

優秀助演男優賞は以下の方々。
阿部寛『護られなかった者たちへ』
鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』
堤真一『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
仲野太賀『すばらしき世界』
村上虹郎『孤狼の血 LEVEL2』|

好きな俳優さんが並ぶが、圧巻だったのは鈴木亮平さん。
今回の孤狼は、鈴木さんの映画だった、と言っていいだろう。

優秀助演女優賞は以下の方々。
石原さとみ『そして、バトンは渡された』
清原果耶『護られなかった者たちへ』
草笛光子『老後の資金がありません!』
西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』
広瀬すず『いのちの停車場』

草笛さんがすごかった。
88歳と聞いて、まさにおったまげた。
しかし、コメディでの受賞は難しい気もする。
ならば、清原果耶さんではないだろうか。
清原さんも、いい仕事を積み重ねておられ、本作でも映画に説得力を増させていた。

多分当たらないだろうけれど、やってみると予想は楽しかった。
もっと他にノミネートされるべき作品や俳優さんが漏れているのは残念ではあったが。
ノミネートされるべきではない映画が選ばれているのも残念ではあったが。

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