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映画評 「ブルーサーマル」 [映画評]

希少クラブもの、というジャンルに入るのだろうか。
舞台は、大学のグライダー部。
鳥人間コンテストに挑む姿を描いた「トリガール!」、なぎなた部の活躍を描いた「あさひなぐ」といった系列に連なりそう。
馴染みがない部活は、その競技を知っていく過程が興味深い。

ちなみにタイトルの“ブルーサーマル”とは、青空の下で発生する上昇気流のことを言うらしい。
それを捕まえたら、幸せになれるという。

ドジな主人公が、
その種目で思わぬ才能を発揮し、
カッコいい先輩へのあこがれや同級生との友情をはぐくみながら成長していく。
定番と言えば定番。
主人公は純真そのもので、いつしか周りも引き込まれていく、
というのもド定番。
グライダーの聖地と呼ばれることもある熊谷市「妻沼グライダー滑空場」のご当地映画的要素もある。

予想どおりの展開と、
「なにそれ?」という突拍子もないブッ込みが相互に来る感じ。
ツッコミどころは満載だが、ある意味見せ場の連続で飽きることがない。
ラストも「へ?」という感じだが、不愉快ではなかった。

堀田真由さんが声優に初挑戦。
私にとっての堀田さんは「殺さない彼と死なない彼女」でのキャピ子役が強烈。
ずっと応援していきたい。
共演は、島﨑信長さん、空知大介さんといった人気どころの声優さん。

「ブルーサーマル」は、まっすぐな青春映画。
おいおい、という展開もあるし、ご都合主義が過ぎる面もあるが、
終始楽しく観ることができる。

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