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感染者の世界的拡大傾向のなか、どう出口を見出すか [ヨモヤ]

まん延防止等重点措置は解除されたが、国内の感染状況はまるで落ち着いていない。
3月27日に発表された感染者数は4万を大きく超えている。
第5波時の最大の感染者数が25,851人だったから、それをはるかに上回る状況である。

感染が収まっていないのは日本だけではない。
3月26日の数字で見ると、
韓国の335,479人を筆頭に、
ベトナム161,501人、
中国も過去最多の5,600人と東アジアでの感染が拡大しているばかりではなく、
フランスも143,619人、
ドイツも122,082人と、
一時落ち着いたヨーロッパも再拡大している。

日本においては3回目のワクチン接種が遅れたことが感染拡大の原因の一つとされているが、
接種率が高いヨーロッパや韓国の状況を見ると、
重症化予防の意味はあるとしても、
ワクチンを打てば感染が広がらないと一概に言うことも出来なさそうだ。

しかし、コロナ禍3年目となり、
これまでのような自粛を延々と続けることはマイナス面の方が大きくなってきていると感じる。
出口を探すことを優先に考えるべき時期が来ているのではないだろうか。

現在、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けは、
結核やSARS並みの「2類相当」とされている。
これを、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるべきとの議論がある。
2月の段階では岸田首相は、
「このタイミングで分類を変更するのは現実的ではない」
との立場だったが、今ならどうだろう。
5類に変えたからと言って、それだけで物事が解決するとは思わないが、
多少なりとも事態を変える可能性がはある。

学生時代の1年はかけがいのないものであり、
それを失わせるのは忍びない。
パンデミックの初期はやむを得なかったとしても、
3年間もの間、身を潜めて過ごさせてしまうのはあんまりである。
感染が拡大しているなかではあるが、なんとしても出口を探したい。
そして、そのための国民的な理解を得る努力をすることも、
政府の役割なのではないかと思う。

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