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初任給にも差がつく時代 ~ 過去最高は目出度いが ~ [ヨモヤ]

厚生労働省の調査結果によれば、2018年の大卒の初任給は前年より0.3%増え、20万6,700円となり、過去最高を更新したのだという。
増加は、5年連続。
ちなみに、大学院修士課程修了、高専・短大卒、高卒のすべてが過去最高だったそうだ。
初任給が高くなるということは、
若い人がもらえる給料が増えるということだし、
それに引っ張られて全体も引き上げられるだろうから、
まずは目出度い話である。

一方で、初任給で気になる話題も。
IT企業を中心に、新卒の一律給与が廃止されつつあるというのである。

日本企業では、同期の初任給は横並びで同額というのが常識だった。
その後の働きぶりで差は付いていくにしても、あくまでもスタートラインは同じ、というわけである。
しかし、優秀な新戦力が欲しい企業としては、ライバル企業より高い給与を払ってでも人材を確保したいと考えるのが当然である。
となると、どうしても確保したい人材と、通常の募集活動で獲た人材で、もらえる給与に差が出るのも必然と言えるかもしれない。

私は、新卒一括採用については弊害の方が多いと思う。
卒業年度だけで就職の厳しさが大きく変わってしまうのは不合理だし、
卒業時の就職が最優先の学生生活になってしまうのもつまらない。
卒業後、若しくは学生時代にでも、
特定の興味に目覚め、勝手にいろいろなスキルを身に着けた、
ちょっとはぐれた人材が、
かえって金銭的にも高く評価される方が、企業の活性化にも学生のレベルアップにもつながるのではないだろうか。

普通に過ごしてきた学生には辛くなるが、それはまあ仕方がない。
スタートが普通でも、それからいくらでも挽回が可能であるし。
人生長いのだから。

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