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お笑いについて大真面目に語れる幸せ  ~ しかし、飛び込んできた悲し過ぎる話題 ~ [ヨモヤ]

2日に放送された「M-1グランプリ2018」の視聴率が、
関東地区で18.8%、
関西地区で28.2%、
という高数値だったらしい。
14回目にしてこの数字は、年末のビッグイベントとして認知されているとともに、
飽きられるどころか、期待感を持って迎えられていることの証明であろう。

ネットでは、優勝した霜降り明星や3年連続で準優勝となった和牛のほか、
上沼恵美子さんや立川志らくさんの審査ぶりも取り上げられるなど、
お笑いが大きな話題となっている。

職場でも、学校でも、
「和牛の方が面白かった」
「ドネシア」
「トムブラウン何者?」
と盛り上がっているようだ。
M-1ファンとしてとても嬉しい。

誰が面白かった、
どんな笑いが好き、
審査の方法がどう、
そんなことを、みんなある意味大真面目に語り合っている。
いいなあ、嬉しいなあ、と思う。
芸人の皆さんの熱が伝わったのだろう。
嬉しいなあ。

しかし、そんな気持ちを吹き飛ばしてしまう、本当に残念な話題が飛び込んできてしまった。
とろサーモンの久保田さんとスーパーマラドーナの武智さんが、酔っぱらった上でM-1審査員の上沼恵美子さんに暴言を吐き、それをインスタで公開してしまったのだ。
これには批判が殺到し、二人とも慌ててツイッターで謝罪している。
(ツイッターで謝罪ってなんなんだ、とこちらも批判されているが)
久保田さんは、
「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます」
と、
武智さんは、
「昨日の僕の醜態について、上沼恵美子さん、M-1に携わる方々、すべての方々にお詫びしたいです。申し訳ありませんでした」
と書いた。
しかし、これはもう、どんなに謝っても、多くの人が、永久に許してくれないだろうと思う。

私は、今年の大会の本命にスーパーマラドーナを挙げた。
田中さんのキャラに注目が集まりがちだが、彼らの面白さは武智さんの作るネタの精緻さがあってのものであり、最後の年にそれがはまるのではないかと思ったからだ。
しかし、本番ではドン滑りし、さらに今回の暴言で自身のみならずM-1自体にミソをつけてしまった。
せっかくみんながお笑いに注目し始めてくれていたのに、本当に残念だ。

私は芸人さんの不祥事や失言には寛容な方だと思う。
芸人さんだって人の子、失敗することもあるし、羽目を外し過ぎることだってある。
しかし、今回の二人の発言は、芸人としては最悪、人間としても許し難い類のものである。
酔っていたことは言い訳にならず、かえって本音が出ているように感じられた。
武智さんは、ずっとM-1への思いを語って来られたが、それにも完全にケチがついた。
結局、点数をもらえるかどうか、勝つか負けるかだけが、武智さんにとってのM-1だったようだ。

正直なところ、これからこのお二人をテレビで見ることはあまりないとは思うが、もし見たとすれば、そのたびに今回のことを思い出すだろう。
そして、愉快ではない気持ちになるだろう。
お二人の行動は、上沼さんや上沼さんを審査員として起用してきた関係者を深く傷つけるものであるばかりではなく、
多くの女性を不快にさせ、
審査に不満をぶつけることでM-1にも泥を塗った。
さらに、本来なら霜降り明星が大きな注目を集められる時期に、話題をさらってしまった。
酒席にいた他の芸人への影響も小さくない。

取り返しがつかないこと、が世の中にあるとは思いたくない。
それを認めてしまったら、その先、生きていけなくなる。
しかし、今回のお二人の所業は、どう取り返したらのいいのか見当が付かない。
本当に残念だ。
せっかくお笑いファンに訪れた素敵な日々が台無しである。

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