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映画評 「アリー/ スター誕生」 [映画評]

埋もれていた夢見る女の子が、
成功者に導かれてスターへの階段を上る。
いつしかその二人の立場は微妙になり・・・
という展開は、これまでも繰り返し作られてきた。
それでも、作りたい、観たい、という気にさせる力が、このストーリーにはこもっているのだろう。

タイトルは、「スター誕生」となっていて、
レディー・ガガが演じているということで話題もそちら。
しかし、映画の中身はというと、
製作・監督・主演を兼務したブラッドリー・クーパーが主役といっていいだろう。
男の方が主役ということで、ちょっと苦い話になっていて、
それがいい、という人もいれば、
もっと華やかな感じがよかった、という人もいるだろう。
私は、楽しめた。

ガガの歌は当然いいのだが、クーパーの歌も負けていない。
このあたり、さすがのハリウッドクオリティ。
日本の映画だと、どうしても演奏や歌がしょぼくなってしまいがちである。

ガガは、演技もいける。
それはそうと、
「ちゃんと歌で勝負しろ。ダンスなんかやめろ」
的なことを言われるシーンがあるのだが、大丈夫なのかしら。

「アリー/ スター誕生」は、わかりやすいストーリーの音楽映画。
一流の歌と演奏で最後まで楽しませてくれる。
しかし、スターへの道が割と平坦で、物語自体に十分なコクがあるかと言えば、それはどうか。
「ボヘミアンラプソディー」と比べられてしまう公開時期もちとしんどい。

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