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景気回復の実感がないと嘆いても仕方がない  ~ 景気回復「いざなぎ」超え 戦後2番目の長さに ~ [経済を眺める楽しみ]

景気の良し悪しの感覚は、どうしても人それぞれになる。
仕事の内容にもよるし、
地域にもよるし、
年齢にもよるし、
職場環境にもよるし、
その他もろもろ絡んでくる。
だから、どこかの公的機関が認定しないと景気がいいか悪いかさえはっきりしないことになる。

それを担っているのが、内閣府の景気動向指数研究会である。
そして、同研究会が、現在の景気気拡大について、高度成長時代に4年9カ月続いた「いざなぎ景気」を上回り、戦後2番目になったと認定した。
2012年12月に始まった景気の拡大は、現在も続いているとみられていて、戦後最長景気(いざなみ景気)も超える可能性が高い。
ただし、これはあくまでも長さについての話であり、1960年代後半の「いざなぎ景気」のように10%を超えるような成長は望むべくもない。

さて、こうした発表がなされると必ず聞かれるのが、
「景気がいいのは一部の大企業だけ」
「全く実感がない」
「どこの国の話だか」
といった声である。
気持ちはわからなくもないが、景気拡大が続いているのは事実である。
おっしゃっているご自身は実感されていないのだろうと思うが、日本経済全体としては悪くない状況が続いている。
それは、企業業績にも株価にも素直に現れている。

実感できない景気回復を祝う気になれないのはよくわかる。
豊かさを実感できない人が大勢おわれるのもわかる。
しかし、
「こんな認定なんの意味もない」と嘆いても、
「景気回復なんかしていない」と斜に構えても、
どうなるものでもない。
ここはひとつ、この景気回復とやらにうまく乗ってみてはどうだろう。
そんなことができるわけがないと投げずに、どうだろう。
嘆いているばかりよりは、どうだろう。

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