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映画評 「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」 [映画評]

本作は、ローカル線を舞台にした『RAILWAYS』シリーズの第3弾。
鉄道ファンではないし、
第1弾、第2弾を観たわけでもないのだが、ふらりと鑑賞。

有村架純さんが主演であり、
女の子がなんとか頑張って電車の運転士になる、
みたいな単純な話かと思ったら、意外とややこしい筋立て。
シングルマザーあり、親子の断絶あり、不倫あり。
見応えがあると言えばそうなのだが、単純な話の方が伝わる場合が多く、本作が成功しているかというと、どうだろう。
エピソードが小間切れになってしまった感もあり、
十分回収されない設定やセリフもあり、
登場人物の意味不明な行動もあり、
で、焦点はぶれてしまった。
つまらなくて仕方がない、という映画ではないが、良作とまではいかない。

有村さんの義父役で出演されていた國村隼さんの評判がいいようだ。
國村さんは、私の愛する「ちはやふる」シリーズでも大事な役を務められていた。
その節は大変お世話になりました。

小学校の先生役で桜庭ななみさんが共演。
桜庭さんは鹿児島県の出身とのことで、この映画では地元に凱旋した形。
しかし、なんといっても私にとっての桜庭さんは、細田守監督の「サマーウォーズ」で夏希先輩の声を演じた印象が強い。
永久に不滅である。

映画の中に波乱を起こしたい気持ちはわかるのだが、うまく回収されないと無理ばかりが目立ってモヤモヤする。
そうした作品はいくらでもあるが、本作もその一つ。
大ヒット狙いの映画ではないのだから、もう少し丁寧に作ってほしかった。

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