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そりゃ株価が下がる年もある  ~ そら見たことかは、ちとおかしい ~ [資産運用]

大納会を迎えた東京株式市場は、20,014円で取引を終えた。
今年の株式市場は、23,500円台でスタートし、10月には約26年11カ月ぶりの高値となる24,270円を付けていたから、そこからすると随分下がった。

この状況を見て、
「そら見たことか」
的なことをおっしゃる方がおられる。
曰く、
「今のような経済政策では株価が下がって当然」
「もともと実体経済は少しもよくなっていなかった」
などなどである。

株をお買いになっておられない方や、
リスクを取っておられない方が、
外野からいろいろおっしゃりたくなる気持ちもわからないではない。
しかし、前年末終値を下回ったのは7年ぶりのことである。
この6年間ずっと上がりっぱなしだったわけである。
だから、下がったときだけをとらえて「ほら、やっぱり」はおかしい。
上げるときもあれば下がるときもある。
当然である。

今年のように株価が下がった年を見て、
「やっぱり株式投資は怖いからやめておこう」
と考えるのか、
「長期的には、買い場が来たのかもしれないな」
と考えるのかは、個人の自由である。
また、どちらが正解なのかも時間が経たないとわからない。
誰かの言葉に乗せられて、勢いでよくわからないものにお金を投じてしまうのもよくないだろう。
ただ、投資への否定ありきで思考を止めてしまうのはもったいない。

現政権に肯定的な人なら、その政策に沿った資産形成を考えてはいかがだろうか。
現政権に否定的な人なら、将来不安は一層大きいはずだし、政治には頼れないと思っているに違いないだから、なおさら自力での資産形成に努めるべきだろう。
どちらにしても、ちゃんと考えたい。
結果を見て、
「自分は知っていた」
みたいなことを言って行動しないといった具合に、
遠くから届かない石を投げているだけというのは、
ちともったいなく思うのである。

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