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恥も外聞も 敬意も感謝も思いやりも なにもないゴーン被告の逃走 [ヨモヤ]

誰にだって、恥も外聞もないふるまいをせざるを得ないと覚悟するときがある。
切羽詰まったら、周りを構っていられないこともあるだろう。
しかし、そこで思いとどまらせるものがあるとしたら、
それは自分を育ててくれた地域や組織への敬意であったり、
自分を支えてくれている人たちへの感謝であったり、
自分を信じてくれている人たちへの思いやりであったりするのだろう。

変装して出所し、世界に恥をさらしたゴーン被告が、
今度は保釈条件を破って出国した。
まさに恥も外聞もないふるまいである。
なにやら言い分もあるのかもしれないが、いろいろな人の思いを踏みにじっての行為に、
どうして共感ができるだろう。

ゴーン被告の保釈に関しては、
検察側は逃亡の恐れがあると反対していたが、
被告自身が裁判で身の潔白を証明したいとの意志を示し、
東京地裁が保釈を決定した経緯がある。
いろいろな人が被告の保釈に動いただろうに、その人たちの気持ちを完全にないがしろにした。
赤っ恥をかかされた格好の弁護士の方々の無念はいかばかりだろう。

日産関係者の
「長く日産のリーダーを務め、世界的に活躍した経営者がこういう人だったのか。
あきれ返って言葉も出ない」
という言葉が新聞に掲載されていたが、多くの人もそう思ったことだろう。

今回の逃亡については、出国に対する警備体制の不備が問われるだろうし、
保釈した判断に対する責任論も出るだろう。
もちろん、反省すべき点は反省するとして、
まずは、恥知らずな行為を責めるべきであろう。
あきれた人である。

ゴーン被告を信じてきた人は、今どんなことを感じているのだろう。
ゴーン被告とともに戦おうと思っていた人は、今どんなことを感じているのだろう。
結局、自分さえよければいい人のようだ。
大義を信じた人は、
この人のやり方で人生を変えられた人は、
今何を思っているだろう。

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