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大発会が下げた年の相場はどうなる [経済を眺める楽しみ]

新年2日目の日経平均株価は大幅な反転上昇となったが、
大発会当日は451円の大幅安であった。

プロ野球の開幕戦と同じで、
大発会とは言っても、単に一日の相場であるに過ぎないのだが、
その日の相場動向によって一年の方向性を占いたくなるのも人情であろう。

そこで、2000年から2019年までの、
過去20年の大発会の結果と、一年を通してのパフォーマンスを比較してみた。
ざっくりまとめると次のようになる。
●過去20回の大発会で上昇は14回、下落は6回。
●過去20年で年間プラスは12回
●大発会がプラスになった14回のうち、年間がプラスとなったのは8回
●大発会がマイナスとなった6回のうち、年間がプラスとなったのは4回

まず、大発会は株価が上がりやすいことがわかる。
勝率7割である。
ご祝儀相場、などと言われるが、正月初日くらいは、投資家と言えど、多少財布のひもが緩むのだろうか。
大発会が上がって年間もプラスになったのが、14分の8で約57%、
反対に大発会が下がって年間はプラスになったのが、6分の4で約67%。
データ量としては少ないが、大発会が下がった方が年間プラスになる率が高いという結果になった。
大発会で上がった方が気分はいいが、過去の結果を見ると、年間のパフォーマンスにはあまり影響していないようだ。

アメリカ大統領選挙の年は、その前年と比べてあまりパフォーマンスがよくない、
というデータもあるらしい。
いろいろなアノマリー※を参考にしながら投資をするのも楽しいものである。
上がるも八卦、下がるも八卦、
常識が通用する、平穏な相場であることを祈りたい。

※アノマリーとは、SMBC日興証券のホームページによれば、
現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のこと、
とされている。

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