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映画評 「太陽の家」 [映画評]

長渕剛さんが20年ぶりに映画で主演することが話題の本作。
私は長渕さんのファンというわけではないが、ふらっと観てきた。

なんと言っていいのか、ちょっと迷ってしまう映画である。
真面目に向き合っていいのだろうか?
展開はしょっぱなから無茶苦茶、
キャラもブレブレ、
妙なシーンも立て続け。
冗談に付き合わされているのか、
長渕さんの姿を見られれば満足という人向けに作られているのか、
それとも本気で作ったのにこうなってしまったのか。

真面目に評するなら、酷い映画である。
しかし、ここまでどうしょうもないと、まともに評するのも野暮な気がしてくる。
これでいいと思う監督さんがいて、
これで頑張れる俳優さんがいて、
これを楽しめるお客さんがいるのなら、
まあいいか、という気になる。
私はまったくついていけないが。

ストーリーは、一応はあるのだが、
かなり序盤の段階で「なにそれ?」という展開になり、
最後までアラアラ。
これについても、真面目に考えたら野暮だろう。

長渕さんは大工の棟梁役。
途中、上半身裸で身体を鍛えているシーンがあるのだが、
なにやら悲しくなる。

共演は、飯島直子さん、広末涼子さん、瑛太さんといった面々。
それぞれ頑張っておられたが、
本作では熱演すればするほど空回りになる。

「太陽の家」は、長渕さんのファンのための映画。
そう割り切って観なければ、精神が保てない。
長渕さんのファンはご覧ください。

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