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映画評 「殺さない彼と死なない彼女」 ~ 確認しました。2019年の大収穫 ~ [映画評]

一度観て、「いい映画だなあ」と思っても、
なんとなく心配になることがある。
ひょっとしたら思い過ごし?
ひょっとしたら勘違い?
などと、自分を疑ってしまう。

大ヒットして、多くの人が絶賛している映画ならそんなこともないのだが、
知る人ぞ知る、
的な映画になると不安が募る。

「殺さない彼と死なない彼女」 は、観終わった瞬間に、
「やられた」
と思った。
そしてこの映画を観たことを
「やった」
と思った。

しかし、その後、大ヒット上映中、という話は聞かない。
私の思い過ごしか、勘違いなのか。
気になって、もう一度観に行った。
結果、間違っていなかった。
2019年の収穫と呼ぶにふさわしい傑作だった。

公開からかなりの時間が経ったのに、私の行った劇場はまずまずの入り。
口コミが広がっているのならうれしい。
もっともっと広がってほしい。

本作についての映画評は、すでに2回書いた。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-11-21
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-11-23
詳細はそちらをお読みいただければと思うが、
1回目に観たときより、2回目の今回の方が、より楽しめた。
いい映画って、そういうものだと思う。

終盤、いわゆる「泣ける」シーンがあり、実際劇場でもすすり泣きがあちこちから聞こえたが、
私にズキュンと来たのは、ある女の子が、
「好き!」
を連発するシーン。
いろいろなシチュエーションで、「好き」と一言言うだけなのだが、なぜか私の涙腺を直撃した。

コメディ要素も多いのだが、なぜかしんみりし、
泣けるのに、なぜか希望にあふれる。
豊かな気持ちになれる映画である。

とにかく、多くの方に観てもらいたい。
笑って、泣いて、
「未来の話」をしてもらいたい。
2019年、この映画を見逃した方、まだ間に合いますよ。

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