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映画評 「カイジ ファイナルゲーム」 [映画評]

「カイジ ファイナルゲーム」は映画版カイジの3作目。
第1弾の「カイジ 人生逆転ゲーム」が2009年、
第2弾の「カイジ2 人生奪回ゲーム」が2011年だから、
随分久し振りの続編である。
一応、これが最後との触れ込みであり、
タイトル的にも完結編っぽくなっているが、実際のところどうなるかはわからない。
ただ、藤原竜也さんの年齢(37歳)を考えると、今作がギリギリかもしれない。

本作は、前2作のファンの方々には、どうも不評のようだ。
ギャンブルシーンの駆け引きが今一つなのだろう。
確かにツッコミどころは満載だし、
先を読めてしまう感もあった。
全体的にゆるいし。

しかし、本作はよきにつけ悪しきにつけ漫画である。
あれやこれやにこだわることもない。
細かいストーリーや人物描写抜きに、
わかりやすく善玉と悪玉を対比させる手法に、私はむしろ好感を持った。
オチも、はまった感はないのだが、これはこれで。
2時間、ややこしいことを考えずに、ただ楽しめばいい映画である。
まあまあ楽しいではないか。

藤原竜也さんは、いつもと変わらぬ圧巻の演技。
こういう役がとにかく似合う。
吉田鋼太郎さんの悪役もビシッとはまっている。
楽しんで演技しておられる感じが伝わってきて、こちらも楽しい。
もう一人の悪役、福士蒼汰さんも熱演されていた。
ヒロイン役の関水渚さんは、「町田くんの世界」に引き続き、私にはピンと来なかった。
新田真剣佑さんも、なんだかもったいない役だった。

「カイジ ファイナルゲーム」が、ツッコミながら楽しむ映画。
深く考えず、藤原さんの演技を堪能しよう。
ビールを飲んでいる姿を見せるだけで金がとれる、まったくもって稀有な存在である。

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