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老後資金 貯められなくはないし、「貯められない」と思っても絶望してはいけない [資産運用]

朝日新聞社が「長寿時代のお金意識」をテーマに郵送方式の世論調査を行ったそうだ。
現役世代に、退職金を含めて老後までにいくら蓄える必要があると思うかを尋ねたところ、
「2千万円」が最も多く28%だったという。
「8千万円必要」などというネット情報もあるが、そこまで必要だとは思われていないようだ。
2千万円という金額は、昨年金融庁が公表した報告書の中に書かれてあった金額とも一致する。

その老後資金について、「貯められるかどうか」と聞いてみると、
残念ながら、70%の人が「貯められない」と答えたそうだ。
これは困ったことになるのだろうか。

ちなみに、すでに年金をもらっている世代に、必要と思う老後資金を貯められたか聞いたところ、
「貯められた」は18%しかいなかったという。
とはいえ、貯められなかった残り82%の人が、皆生活できていないかというとそんなことはないはずである。
つまり、必要額を貯められなくても、貯められそうになくても、
絶望する必要はない。
なんとかなる。

貯金がほとんどできていない人からすれば、2千万円は大きなハードルに見えるだろうが、
退職金が出る会社なら、それだけで何とかなる。
公務員も大丈夫である。
問題は、退職金制度がない会社に勤めている場合であろう。

30歳から月2万円ずつ貯めて、ボーナス時は別に5万円貯めるとすると、
年間29万円、
30年間で約900万円になる。
2千万円には届かないが、老後資金はいっぺんに必要になるわけではないから、
これだけあればなんとかなる。
また、貯金ではなく投資の要素を含めて貯めていけば運用益が乗ってくる可能性もある。
だから、諦めることはない。

資産運用には否定的な方もおられるが、私は少しずつでもやった方がいいと思う。
株式投資がお勧めだが、ハードルが高ければiDeCoからでも始めよう。

年金をはじめ、国の制度には不備が多いが、それを嘆いているだけでは何も変わらない。
無理せず、しかしできることからやるのが資産づくりの鉄則である。
そして、コツコツ続けてあきらめないことも大切だ。
自分のため、家族のため、できることはしっかりやっておこう。

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