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自分にとっての「理想の花嫁」であるキャラクターを楽しく選んだらそんなにダメかしら [ヨモヤ]

3月16日、
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の公開を記念して、名探偵コナンの公式キャラクター人気投票企画『名探偵コナン 理想の花嫁~My ideal bride~』が開催されることが決定した、
との告知があった。

そして、3月19日、早々に企画の変更が伝えられた。
公式アカウントによれば、
「この度『ハロウィンの花嫁』ムビチケ投票企画リリースについて、ファンの皆様にご不快な思いをおかけして申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます」
「皆様からのご意見を受け、企画名と内容について運営側で再協議し、適切な内容に変更致します」
とのことである。

なんでも今回の企画について、
「『理想の花嫁』というコンセプトが時代遅れ」
「ジェンダー観が古い」
といった批判があったのだそうだ。

ふう。

えっと、今回の企画は、コナンに登場する女性キャラクター38名から「理想の花嫁」を投票してもらい、
見事1位に輝いたキャラクターは青山剛昌先生描き下ろしイラストにて特設サイト上で発表される、
というもの。
言うまでもなく、映画を宣伝するためのお遊び企画である。
これにジェンダー論を持ってくるのはなんともイケていないが、
批判されたからといって引っ込めてしまう運営の対応もいやはや。

ネット空間には、日本だけでも何千万人もの人がいて、いろいろな意見がある。
なかには、通常ではとても受け入れられない極端な意見を持つ方もおられる。
それ自体は決して悪いことではない。
いろいろな考え方があるのは健全なことである。
しかし、一部の人に批判されたからと言って、へなへなとなってしまうのはよくない。
それでは社会が息苦しくなるばかりだし、本質的な議論からも遠ざかってしまう。

今回の企画の見直しには、表には出てきていないあれやこれやがあったのかもしれない。
それにしても、なんとも情けない幕引きである。
楽しみにしていた人からすれば、ジェンダーを声高に言う人に対する負の感情が溜まったことだろう。
いいことは何もない気がする。

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家計の金融資産が史上最高額に [経済を眺める楽しみ]

日銀が発表した2021年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、
家計が保有する金融資産の残高は21年末時点で2023兆円となり、前年末に比べて4.5%増えたのだという。
この数字は、比較可能な05年以降で最高額。
2,000兆円を突破したのも初めてのことである。
貧しくなる日本、
安くなる日本、
発展しない日本、
など散々な言われような我が国だが、少なくとも家計の金融資産は減っていない。
どころか、7四半期連続の総額であり、
過去最高額となっている。

家計の金融資産が増えた理由としては、
・新型コロナウイルス禍が長期化して支出が抑えられた
・(昨年末までは)株価が高値で推移した
・円安の進行が外貨建て資産を保有する個人投資家に寄与した
といったことが挙げられている。

こうした統計結果が発表されると必ず出される意見が、
ごく一部の富裕層が資産を増やしているだけ、というものである。
もちろんそういう面もあるだろう。
しかし、金融資産の内訳をみると、
現預金が1,092兆円と最も多く、次いで保険・年金・定型保証の540兆円というから、
株式の評価だけで膨らんでいるわけではない。
また、今は少額での投資もできるから、
富裕層以外は株式投資ができないように言うのも正しくはないだろう。

リベンジ消費、という言葉がある。
コロナ禍で使えなかったお金をコロナが明けたらリベンジよろしく使う、
というものである。
本当にそれが起きるかどうかわからないが、家計資産の増加を見ると、
そのための土壌がなくはないことがわかる。
あとはリスクをうまくコントロールしながら、いかにうまく経済を回していくか。
制限一辺倒から転じての官民の知恵が試される局面が近づいている。

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その予算規模 ~年金生活の方に一律5,000円給付案浮上~ [ヨモヤ]

自民・公明両党の幹部が岸田首相と会談し、
年金生活者らにコロナ対策の給付金を支給するよう要請されたというニュースが流れた。

詳細は不明だが、報道されている内容としては、
・年金生活をされている方に一律の給付金を支給
・金額は1人あたり5,000円
・金額の根拠は、「コロナの影響による賃金低下が与える影響を払拭する水準」
・すでに支援が行われている住民税非課税世帯などは対象から除く
・規模は、およそ2,600万人を対象に、総額1,300億円程度
とのことである。

この政策はネットでは概ね不評である。
「参議院選挙に向けた票の買収みたいなもの」
「1回ぽっきりの5,000円になんの意味がある」
「給料が減っているなかで年金などの保険料を払っている現役世代の方が大変」
などといった声が上がっている。
ただネットには書き込んでいないものの歓迎されている方が結構おられるのも確かだろう。

まだ何かが決まったわけではないので、ここでは是非を論じるのは控えて、
事業を実施するとした場合に必要とされる1,300億円とはどのくらいの規模か考えてみたい。
それがこの事業の意義を考えるヒントになるかもしれない。

例えば、
サッカーJリーグの年間興収が1,100億円くらいだそうだ。
1,300億円はそれよりも大きな額ということになる。
中小企業対策費の年間予算も約1,100億円である。
日本全国の中小企業400万社、それらに対する年間予算を超えるということになる。
さらに、スポーツ庁の総予算は大体350億円くらいであるから、
1,300億円は我が国のスポーツ振興予算の約4倍ということになる。

1,300億円は大金であることがよくわかる。
大金であるから駄目ということではなく、
それだけの額を使う意義が十分に見込めるかどうかが鍵である。
もちろん、政策を立案される方は百も承知であろうけれど。

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人生が変わる 人事異動 [ヨモヤ]

3月。
人事異動の季節である。

人事担当の方にとっては、異動の発表は一大イベントであり、一年の集大成であろう。
お疲れ様でした。
しかし、異動の発表にこぎつけられて、ホッとしているというより、
どんな受け取られ方をするか、ドキドキされていると思う。

人事担当以外の方、
会社員、公務員を問わず、いわゆる「宮仕え」の身の大多数の人にとっては、
人事異動は受け身である。
俎板の鯉よろしく、運命に委ねるしかない。

大げさではなく、人事異動で人生は変わる。
あそこに異動したからこうなった、
あそこに異動していなかったらこうなってはいなかった、
など、いくらでもあると思う。

異動先の仕事が向いていて、
やりがいがあったら実に素敵である。
反対に、どうにも向いていなくて、
人間関係にも恵まれなかったら、しんどい日々が続くことになる。

ロシアの作家ゴーリキーさんは、
『仕事が楽しみならば人生は楽園だ。仕事が義務ならば人生は地獄だ。』
という言葉を残されている。
ちょっと極端な気もするが、言いたいことはしみじみわかる。

ただ、望まない異動だからと、腐っても仕方がない。
自分の向き不向きは、意外に自分ではわからないものだから、
やってみないとわからない。

渡辺和子さんのベストセラーに
『置かれた場所で咲きなさい』
という本があるが、まさにそうだと思う。

悲喜こもごもの人事異動。
宮仕えの人生が紙一枚で一変する。
みなさんにとって幸せな異動でありますように。

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映画評 「ブルーサーマル」 [映画評]

希少クラブもの、というジャンルに入るのだろうか。
舞台は、大学のグライダー部。
鳥人間コンテストに挑む姿を描いた「トリガール!」、なぎなた部の活躍を描いた「あさひなぐ」といった系列に連なりそう。
馴染みがない部活は、その競技を知っていく過程が興味深い。

ちなみにタイトルの“ブルーサーマル”とは、青空の下で発生する上昇気流のことを言うらしい。
それを捕まえたら、幸せになれるという。

ドジな主人公が、
その種目で思わぬ才能を発揮し、
カッコいい先輩へのあこがれや同級生との友情をはぐくみながら成長していく。
定番と言えば定番。
主人公は純真そのもので、いつしか周りも引き込まれていく、
というのもド定番。
グライダーの聖地と呼ばれることもある熊谷市「妻沼グライダー滑空場」のご当地映画的要素もある。

予想どおりの展開と、
「なにそれ?」という突拍子もないブッ込みが相互に来る感じ。
ツッコミどころは満載だが、ある意味見せ場の連続で飽きることがない。
ラストも「へ?」という感じだが、不愉快ではなかった。

堀田真由さんが声優に初挑戦。
私にとっての堀田さんは「殺さない彼と死なない彼女」でのキャピ子役が強烈。
ずっと応援していきたい。
共演は、島﨑信長さん、空知大介さんといった人気どころの声優さん。

「ブルーサーマル」は、まっすぐな青春映画。
おいおい、という展開もあるし、ご都合主義が過ぎる面もあるが、
終始楽しく観ることができる。

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配偶者をなんと呼ぼう [ヨモヤ]

京都新聞のWEB版に、
“配偶者、なんて呼ぶ?主人や奥さんに違和感、「適切な呼び方ない」戸惑いも”
という記事が掲載されていた。
(滋賀県出身者には京都新聞は馴染み)

記事の書き出しを引用させていただくと、
「妻、夫、嫁、主人、パートナー…。ここ数年、自分や他人の配偶者をどう呼ぶか、迷う人が増えている。女性の社会進出やジェンダー意識の高まりが背景にあるようだが、実際の呼び方に変化はあるのだろうか」
というもの。
この悩み、わかるわかる、という人も少なくないのではないだろうか。

政治的妥当性万能の世の中において、
「主人」「旦那」「家内」「奥さん」といった呼び方に違和感を持つ人が増えているらしい。
なんとなく「男が上」「女は家」みたいなニュアンスを感じるからだろう。
一方、「そんなことにイチイチ目くじらを立てることもない」という方ももちろんおられる。

ちなみに京都新聞が行ったアンケートによれば、
女性が自分の配偶者を呼ぶ場合、
「旦那」が約30%
「主人」が約23%
「夫」が約20%
「名前やニックネーム」が約14%
男性が自分の配偶者を呼ぶ場合、
「嫁」が約39%
「家内」が約18%
「妻」が約15%
「名前がニックネーム」が約13%
という結果だった。

私の場合、「嫁」「かみさん」と呼ぶのはなんとなく気恥ずかしく、
またそういうキャラでもなく、
かといって「妻」というのも今一つしっくり来ない。
そのため、極力、人の前では呼ばないようにしている。
どうしても言わなければならないときは、どうかしたら「私の配偶者」と呼んだりする。
あまりにも他人行儀で不自然であるが、ほかに思いつかないのだから勘弁願いたい。

「パートナー」と呼ぶ人も結構おられるようだ。
パートナー、ねえ・・・。

なんと呼べばしっくり来るか、
ちょっとわからない。
これからも悶々とし続けるつもりである。

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映画評 「愛なのに」 ~エロく愉快な逸品 この映画が好き~ [映画評]

本作は、
『アルプススタンドのはしの方』などの城定秀夫監督と『愛がなんだ』などの今泉力哉監督が、
互いに脚本を提供しR15+指定のラブストーリーを製作する企画のうち、
城定監督作品の方。
この後、今泉監督作品も公開される。

タイトルから『愛がなんだ』とのつながりが連想されるが、
続編というわけでもなんでもない。
ラブコメディとでも言える作品で、ところどころクスっとさせられる。
R15+指定らしく、エロめのシーンがふんだん。
いやらしい感じではないが、エロい。

主演の瀬戸康史さんが古本屋の店主の役を演じる。
突然、河合優実さん演じる女子高生から求婚されて戸惑う。
まあ、そりゃ、戸惑うだろう。
告白でもびっくりなところ、求婚だから。
古本屋は、さとうほなみさん演じるかつての片思いの女性を忘れられずにいるのだが、
その女性は中島歩さん演じる男と結婚を目前に控えている。
しかし、その男は向里祐香さん演じるウェディングプランナーと浮気をしている。
という設定。
こう書くと入り組んでいるようだが、全然ややこしくない。

映画は軽妙に進み、
楽しく時間が過ぎていく。
個人的には『アルプススタンドのはしの方』よりずっと面白かった。

女優さんが3人ともいい。

河合優実さんは、
「佐々木、イン、マイマイン」「サマーフィルムにのって」「由宇子の天秤」「ちょっと思い出しただけ」
と話題作にビシバシ出演され、映画ファンの視線をグイグイ集めておられる。
本作は女子高生役を可憐に演じられる。
ノリに乗っている感じである。

さとうほなみさんは、またの名を「ほな・いこか」という。
ゲスの極み乙女。のドラムス担当の方。
本作では、被害者のはずが実はどうしようもない女性を演じられているのだが、
実に魅力的だった。

向里祐香さんも、エロい役を楽しく美しく演じられた。
一番しっかりしている存在なのだが、大事なところでタガが外れている。
コミカルなシーンがあり、そこは実に笑える。

中島歩さんは、このところグイグイ来ている二枚目俳優さん。
私は「いとみち」ではじめてしっかり認識した感じだが、
その後「浅草キッド」「偶然と想像」と、立て続けに話題作に出ておられる。
本作では、「偶然と想像」の役柄と同様に、あっちの能力に疑問符が付く役。
完璧なまでの二枚目だけに、その設定がおかしい。

「愛なのに」は、愉快で楽しくて、ちょっと熱いところもある映画。
大人がくすぐられる要素満載だが、
若者が観ても十分素敵な時間が過ごせると思う。
映画での笑いというものをよくわかっておられる。
多くの人に観ていただきたい快作である。

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77mに向けて今年の初投げ [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

東京オリンピック・パラリンピックの2021年に、全く個人的な企画として取り組んだ
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
残念ながら未達成に終わり、「泣きの一年」として、
北京オリンピック・パラリンピック、カタールワールドカップの2022年での達成を目指す。

冬の間はボールは握らず、4月あたりから投げ始めようと思っていたが、
このところのポカポカ陽気に誘われた。
4月並みの気温になっているのなら、そろそろいいだろうということで、
今年の初投げに臨んだ。

もちろん、ごく軽くしか投げなかったのだが、
何か月も感覚を空けたこともあってボールが重い。
この状況では、とてもではないが長い距離を投げることなどできるようになるとは思えないが、
いやいやここからここから。

去年の反省は、故障を恐れて負荷をかけなさ過ぎたこと。
怪我をしては元も子もないが、
そろりそろりやっていても遠くまで投げられるようにはならない。
今年は、怪我をしないように注意しつつも、
できる限り負荷をかけながらやっていきたい。

無理をしてしまうと、強めの腰痛や肩痛を発生して途中リタイヤということも大いに考えられるが
(現に先月腰を痛めた)、
慎重に進めているだけでは先がない。
今さら筋力アップもしないだろうが、投げるコツのようなものは掴めるかもしれない。

暖かくなり、心なしか人々の足取りも軽いように思える。
浮かれ過ぎないようにしつつ、肩を作っていこう。

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日本アカデミー賞を振り返る [映画評]

3月11日、第45回を迎えた日本アカデミー賞の授賞式が開かれた。
海外で大きな賞を次々と受賞している「ドライブ・マイ・カー」がどのように評価されるのか注目していたが、
作品賞、監督賞など最多8部門で最優秀賞を獲得する結果となった。
海外で評価されていなかったらどうだっただろう、
などとちょっと意地悪なことを考えたりもした。

主要部門の最優秀賞と私の事前予想は以下のとおり。

最優秀作品賞 「ドライブ・マイ・カー」(的中)
最優秀監督賞 濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」(的中)
最優秀主演男優賞 西島秀俊さん「ドライブ・マイ・カー」(予想:役所広司さん「すばらしき世界」)
最優秀主演女優賞 有村架純さん「花束みたいな恋をした」(的中)
最優秀助演男優賞 鈴木亮平さん「孤狼の血 LEVEL2」(的中)
最優秀助演女優賞 清原果耶さん「護られなかった者たちへ」(的中)
最優秀アニメ作品賞 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(予想:「漁港の肉子ちゃん)

予想は外れるものだが、今回は7部門中5部門の的中とまずまずの精度だった。

放送を観ていると、
スターの皆さんの勢ぞろいが華やかだし、
受賞された皆さんが喜んでおられるのも好ましかった。
映画人が一堂に会し、互いに称え合う姿はいいものだな、と思った。
だからこそ、日本アカデミー賞にはもっと説得力のある、権威のある賞になっていってほしい。

今年で言えば、
作品賞の「キネマの神様」、
監督賞の成島出さん「いのちの停車場」
のノミネートはやってはいけないことだと思う。
ちゃんと作品を観たのだろうか。
監督の名前で選んでいないだろうか。
同じく、女優賞のノミネートも名前で選んだとしか思えない。
例年、「え?」という作品がどしどし選ばれるのは実に興醒めである。

作品賞部門に「いとみち」「由宇子の天秤」「空白」「ベイビーわるきゅーれ」といった名前が出て来たり、
俳優賞にもそうしたいい作品でしっかりした演技をされた方が名前を連ねたりしていけば、
日本アカデミー賞の意義も高まっていくはずだ。
視聴率が獲れない、
映画会社の均衡が図れない、
といった思惑があるのだとしたら(ないと信じたいが)、
映画そのものに失礼であろう。

受賞された皆さん、おめでとうございました。
素晴らしいお仕事に敬意を表させていただきます。
来年、さらに素敵な映画の祭典となりますように。

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なんであれ映画の公開中止は残念 ~「蜜月」をめぐる騒動で思う~ [ヨモヤ]

榊英雄監督による映画「蜜月」の公開中止が発表された。
週刊文春が、
榊氏が映画へのキャスティングを持ち掛け、4人の女優に性的関係を強要したと報じたことによる。

榊氏自身、報道内容を一部認め、以下のようなコメントを出している。

「この度は、映画『蜜月』の公開が控えているこのタイミングで、私の過去の個人的なことが記事になり、映画を創るために東奔西走してくださったプロデューサー陣やスタッフ、キャストの皆さま及び関係者の皆さま、そして何よりこの映画の公開を楽しみに待っていてくださる観客の皆さまに、多大なるご迷惑とご心配、不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。
(略)
記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております。
最後に、関係者の皆さま深くお詫びするとともに、今後の対応に関しましては、専門家と話し合いの上、進めていきたいと思っております」

本作では、主演の佐津川愛美さんが非常に熱演されているらしく、
公開が中止になったことについて彼女への同情が集まっている。
佐津川さんは、今回の騒動の前に、
「もがき苦しんで生まれたこの作品を、榊組で完成させられたこと、役者として誇りに思います」
とコメントされていた。
なんでも4年がかりで演じ切ったのだそうだ。
女優人生を賭けるくらいの気持ちだったのだろう。

「蜜月」の公式ホームページには、映画について以下のように書かれている。

「榊英雄氏が監督した同作品につきまして、関係各所との協議の結果、公開を一旦中止とさせていただきます。
今後につきましては、すべて未定です。」

門外漢の私は、今回のことに関する事実関係について、一切うかがい知ることはできない。
報道されている内容が事実だとしたら、卑劣なことであると思うが、
それでも、とるべき対応が、映画の公開中止かと言えば、そうではない気がする。

映画には、多くの人の思いが宿る。
今回、象徴的に可哀そうなのは主演の佐津川さんだが、その他の出演者の皆さんも残念な思いをされているだろう。
無念なのは、他のスタッフの方々も同じだと思う。
映画の公開に向けて、資金集めやらなにやらに奔走された関係者の皆さんの虚しさや怒りも察するに余りある。

告発された方々も公開中止を望んでおられるだろうか。
映画に罪はない、
と言うときれいごとになってしまいそうだが、
榊さんが受けるべき社会的制裁は別の形であるべきではないか。

救いは「一旦中止」という表現となっていることで、一定の期間を置いてから公開されるかも知れない。
公開となったら批判も出るだろうが、携わった人たちの思いを考えると、
作品を表に出さないのはあまりにも残念である。

今回の件に限らず、関係者の不祥事と映画の公開の是非を直接つなげるのは、やめた方がいいと思う。
誰のためにもよくない。

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