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冗談でも言ってほしくなかった「メジャーに行ってほしい」 [ヨモヤ]

西武がオリックス山本にノーヒットノーランを喫した。
出塁は四球1つだけ。
西武はソフトバンクの東浜にもノーヒットノーランを食らっていて、これが今季2度目。
同一チームが1シーズンに2度、「ノーノー」を許したのは1971年の西鉄以来のこと。
51年ぶりの屈辱である。
しかもまだシーズンは前半。
これからも今回やられたオリックスの山本を始め、
ソフトバンクの千賀、
ロッテの佐々木らと何度も対戦しなければならないのだから、
3回目がないとは言い難い。
というか、多くの人がまたあるんじゃないかと思っているだろう。

西武の選手たちが一番悔しいだろうし、
結果だけでとやかく言うのもどうかとは思う。
しかし、西武・山川のものとして伝えられている次のコメントは聞きたくなかった。
2三振を喫した山川は次のように話したという。
「今年はノーヒットノーランが多いですね。
(山本は)早くメジャーに行ってほしい。
トラウトとかと対戦するのを見てみたい」

直接聞いたわけではないが、このとおりのコメントだとすると、ちょっと力が抜ける。
今年は多いですね、と他人事のように話し、
メジャーに行くことを願っていては、
悔しさも感じていないし、
山本には完全に白旗を上げていると思われても仕方がない。
好投手にはアメリカに行ってもらって、
それ以外の選手と国内で、
という発想は、なんとも寂しい。
日本のプロ野球ファンは何を見せられているのか、という話になってしまう。

もちろん山川に深い意図はなく、
相手を称えるつもりで言ったのだろう。
それでも、チームの大黒柱の発言としては、
パのホームラン王の発言としては、
正直情けない。
いいピッチャーが投げる球を、それを上回る技術と力で打ち返す。
ファンはそれを見るために球場に足を運んでいる。
最初からあきらめてしまっているようなコメントを聞かされては、
これではセに勝てなくなるわけだ、とさえ思ってしまった。

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ビットコインの底値はどこか [経済を眺める楽しみ]

「ビットコイン」が大きく下げている。
現在、1BTC=260万円くらい。
6月の頭には400万円ほどだったので、そこから半月くらいで100万円以上下がっている。
さらに、最高値だった2021年11月の777万円から比較すると、
500万円!も下がっている。
約3分の1になった格好である。

相場格言に「半値八掛け二割引」という言葉がある。
下がり出したらとことん下がることがあるという意味で、
さすがにそんなには下げないでしょうと言いたくなるくらい大げさに言っている。
しかし、ビットコインの下げはこの格言に近い。

「半値八掛け二割引」をビットコインにあてはめると、

777万円×0.5×0.8×0.8≒250万円

なので、今の値が大体当てはまっている。
ということは、ここらが底なのだろうか。

仮想通貨若しくは暗号資産については、
将来有望という意見と投機に過ぎないという意見がずっと拮抗している。
その答えがいつになったら出るのかわからないが、
少なくともここまでは乱高下が激し過ぎて、普通の資産活用には向いていないと言わざるを得ない。
強気派の人はいずれ上がるから心配ない、
というのだが、700万円くらいのところで買ってしまった人としては、
さすがに心穏やかではいられないだろう。

アメリカの交換業大手コインベース・グローバルは、全従業員の約2割の削減を決めたという。
しばらくは厳しい状況が続く、と見ているということになる。
各国の中央銀行が利上げをしていく状況下では、
あえて仮想通貨に投資する意味もなくなるということだろうか。

長い目で見て、あそこが買い時だった、となるのか、
まだまだ底があるのか。
それがわかれば大儲けだが、
それがわからない。
余裕資金でもって、
どうなっても構わないくらいの気持ちで購入するのが、
仮想通貨との上手な付き合い方なのかもしれない。

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映画評 「はい、泳げません」 [映画評]

長谷川博己さんと綾瀬はるかさんの共演によるコメディ、
かと思いきや、それなりにシリアスな内容。
綾瀬さんだけに「おっぱいバレー」的な映画を期待して観に行くと、
「はら?」ということになる。
私はなんの想定もしていなかったので、面白く観ることができた。

あらすじは、
「長谷川さん演じる大学で哲学を教える教授は、過去の出来事がきっかけで顔を水に浸けることもできないカナヅチだったが、一念発起して水泳教室に入会する。
綾瀬さん演じるコーチと共に水に向き合うなかで、長谷川さんは自分自身に向き合っていくようになる。」
みたいな感じ。

ただし、シリアス系にしては、ツッコミどころも少なくない。
長谷川さんと綾瀬さんの二人きりのプールのシーンなど、
そんな展開ありえないよ、
と言いたくもなる場面もいくつか。
綾瀬さんの人物像も今一つ、というか今三つ四つ描き切れていない。
ここはもう少し丁寧にしてほしかった。

そうした穴はありながら、全体としては好感が持てる内容。
長谷川さん演じる誠実な人柄の哲学者が、
自分の過去を正面から受けとめ、
好きな人にきちんと対していくところは気持ちよかった。

麻生久美子さんが長谷川さんの元妻役で出演。
関西弁でしゃべる演出意図は不明。
シングルマザー役の阿部純子さんがよかった。

「はい、泳げません」は、ツッコミどころも少なくないものの、
いい気持ちで劇場を後にできる作品。
思い切り泣くことの大切さも思い出す。

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円安 まあ、落ち着いて [経済を眺める楽しみ]

円安が進んでいる。
一時、1ドル=135円台となり、1998年以来、約24年ぶりの円安水準に下落した。

この状況を見て、
黒田日銀総裁の無策を批判している方も少なくない。
本気で怒っているのか、
参議院選挙前なので政府の評判を落としたいから怒っているふりをしているのか、
よくわからないけれど、
ではどうすべきとおっしゃるのだろう。

アメリカに負けないように金利を上げろ、
と主張されているのだろうか。
金利を上げるのは、景気の過熱を抑えるためだが、、
日本がそのような状況にあるとお考えなのだろうか。
金利が上がると、当然利払いが増え、
企業や家計の負担も増えるが、
そうすべきとお考えなのだろうか。

また、あわてんぼうさんは、今回の円安を見て、
「日本のように人口が減少して先細っていく国の通貨が買ってもらえるはずがない」
などとおっしゃる。
日本の人口減少は昨日今日始まったわけではないことをお忘れなのだろうか。
人口が減っているのは日本だけではないことはご存じないのだろうか。

為替相場は、上がったり下がったりする。
そして大抵は行き過ぎる。
上がっているときも下がっているときも、
そのときはとめどなく行ってしまいそうだが、
どこかで止まって揺り戻しがある。

為替相場は、
長期的には国力に見合った値になる、
と言われることが多いが、長期っていつのことだろう。
国力云々より、そのときそのときの市場環境や需給に左右される面の方がはるかに大きい気がする。

もちろん、今回のように急激に為替相場が変動することは好ましくはない。
家計の圧迫要因にもなるだろう。
しかし、政府日銀が打てる手はほとんどなさそうだ。
となると、受け入れるしかない。
落ち着いて。

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高揚感の持ちようがない メイウェザー 対 朝倉未来 [ヨモヤ]

RIZINが、
プロボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーと朝倉未来が対戦することを発表した。
今年の9月に闘うそうだが、詳細は後日とのことである。

この対戦を、高揚感を持って待ちわびる方はおられるのだろうか。
ショーとして興味深いと感じる方はおられるにしても。

もちろん、もともとエキシビションマッチだから、真剣勝負ではない。
エキシビションを、高揚感を持って迎える方が妙な話と言えばそれまで。
那須川天心との試合のときと同様、メイウェザーは遊び感覚で臨むだろうし。

もし那須川のときのように、実力に極端に差があればメイウェザーは倒しにくるだろうし、
もし朝倉のボクシングが脅威に感じるレベルならば(その可能性は高くないだろうけれど)、
メイウェザーはのらりくらりとラウンドを重ねるだろう。
どちらにしても、楽しくなさそうだ。

朝倉は世界に名を売るチャンスと思っているのかもしれないが、
相手はいくら元5階級制覇王者とはいってもとっくの昔に引退した選手。
その選手に勝ったところで本来自慢になるはずもない。

メイウェザーは、50戦50勝の無敗のまま引退したスーパースターだが、
KO勝ちは27とそれほど多くなく、豪腕でならした選手ではない。
そもそも日本人は、パウンドフォーパウンドで世界1位となる選手は見なれているはず。
井上対ドネアを見た後にメイウェザーに来られても。

それでもまあ、話題性は高い。
一般的な話題になるまでは至らないにしても、
この界隈ではそれなりに騒がれている。
主催者側とすれば、話題性があればそれだけで十分だろう。
それでいいのかしらとは思うけれど。

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映画評 「きさらぎ駅」 [映画評]

本作は、
2004年に「はすみ」と名乗る人物がインターネット掲示板に書き込んで以来、
いまだ話題となる都市伝説「きさらぎ駅」をモチーフにしたホラー、
である。
私は寡聞にして知らなかったのだが、
ネットで「きさらぎ駅」と言えばなかなかに知られた存在で、
かれこれ15年以上、様相を微妙に変えながら語り継がれているらしい。
小説や漫画、ドラマなどにも数多く取り上げられているという。

映画の方はというと、
設定も映像もチープさを醸し出し、
B級感満載で進んでいく。
しかし、途中から思わぬ方向に展開し、
ちょっと面白い感じに。
ゾクゾクしたり、
面白さにワクワクしたりはしないが、
なんかまあ、これはこれで。

エンドロール終了後、また別の展開が。
これもなかなか。

褒めているように思えるかもしれないが、
思ったほど悪くない、という感じなので、そこは誤解の無いよう。

主演は恒松祐里さん。
私にとっては「殺さない彼と死なない彼女」組の一人であり、
それ以来応援している。
彼女が出演していたことが本作を観た理由の一つ。
得体のしれない映画の主演という難しい立ち位置で、しっかり役割を果たされていた。

「きさらぎ駅」は、へんてこな映画。
安っぽく、ツッコミどころも満載だが、
妙な魅力があるようなないような。
ホラーというには怖くないが、
それもそれで。

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1~3月の死亡者急増の要因は何か [ヨモヤ]

コロナ禍にあって、日本は死亡者を抑え込むことに成功してきた。

「超過死亡」という考え方がある。
これは、本来想定される死亡者の取りうる値を超過した数字のことをいう。
世界保健機関(WHO)によれば、2020-2021年の2年間で、
世界全体では平年より1,490万人もの「超過死亡」が生じたとしている。
この数字は、同期間のコロナ死亡報告(約540万人)の3倍に達する。
つまりこの期間、直接の死因がコロナでなくても、
普通の年なら死なない人が1,500万人も死んだということになる。

一方日本は、20~21年の2年間で、
平年より死亡数が約2万人少なかったとされている。
超過死亡どころか、
皮肉なことに、日本ではコロナ禍で死者が減ったのである。
マスクの徹底などで、コロナ以外の病気が減ったことなどによるのだろうか。
実際、インフルエンザはほぼ皆無だった。

しかし、その傾向が変わったのかもしれない。
1~3月に国内の死亡数が急増したらしいのである。
これは厚生労働省の人口動態調査(速報値)による。
この期間の死亡数が、前年同期に比べ3万8630人(10.1%)多い、42万2037人に上ったという。
この増加数は、同期間に新型コロナウイルスにより亡くなられた数をはるかに上回っている。

自殺は、そこまで増えていないようだから、別のところに要因がある。
一説によれば、それまでに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が相次いで出された結果、
運動不足によって生活習慣病が悪化したり、循環器疾患のリスクが高まったりしたことが死者急増につながった可能性があるという。

ほとんどの国において、コロナ禍で死亡者が増えているので、
日本も同じような結果が出たというだけのことかもしれない。
しかし、ここに来て急に増えたというのは不自然である。

現在、コロナの感染者は減りつつあるが、コロナに罹らなければ健康というわけでもない。
死亡者が増えた理由の分析をしっかりする必要がある。
そしてその対応についても考えなければならない。
なかったことにせず、事実をしっかり受け止めることが大切なのは、コロナ禍で学んだことの一つであるはずだ。

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パ・リーグの各球団は猛省し、いちからチーム作りを [ヨモヤ]

プロ野球の交流戦が終わった。
優勝はヤクルト。
パの全球団に勝ち越しての14勝4敗は、
18試合制となった2015年以降の最高勝率。
完璧な戦いぶりだった。

対抗戦の結果は、
セ・リーグの55勝53敗。
ほぼ互角だが、2年連続でセが勝ち越した。
パ・リーグファンの私としては、悔しい毎日だった。

勝敗は時の運だから、結果でとやかく言いたくないが、
パ・リーグ各球団の打てなさぶりには、ほとほと悲しくなった。
たまたま打てない、というより、打ちそうな選手がそもそもいない。

セの各球団を見渡すと、
ヤクルトには村上・山田が、
巨人には岡本・坂本が、
阪神には佐藤・大山が、
DeNAには牧・佐野が、
と、パンチのある選手がいるのだが、
パの各球団には期待できる選手がそもそもいない。
対抗できそうな長距離砲は西武の山川くらい。
未来に期待できるのは、松本、野村、清宮、万波などを揃える日本ハムだけという寂しい状況。
どこの球団も、どんなチーム作りをしているんだと問いたくなる。
これでよくほぼほぼ五分の成績で終えられたと思う。
投手が踏ん張っていなかったら、もっとボロボロにやられていた。

パの各球団は、いちからチーム作りをやり直した方がいい。
強化法を根本から考え直した方がいい。
ちゃんとバットを振れる選手が少な過ぎる。
誰が投げても投手戦では、正直つまらない。
若手が育っていないのも深刻である。
剛球を豪打で打ち返すパの野球はどこへ行ったのか。

長くパが圧倒する時代が続いたから、
セ・パが拮抗するのは悪い話ではないかもしれない。
しかし、それも両リーグのレベルが上がってこその話である。
交流戦で見えたパの現状。
各チームは深刻に受けとめてほしい。

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基本的な分析結果も口にできなくなるのではと心配になる ~ 日銀黒田総裁の発言への反応で思う ~ [ヨモヤ]

日銀黒田総裁の講演会での発言が波紋を広げ、総裁は発言の撤回、謝罪に追い込まれた。

どのようなものだったかおさらいすると、
・アメリカやヨーロッパと比べると、日本の物価上昇率は低く抑えられている。
・ポイントは賃金の上昇。賃金所得の増加は消費者の値上げ許容度も高める。
・最近は、企業、家計ともにインフレ予想に変化が見られており、企業の価格設定スタンスが積極化している中で、日本の家計の値上げ許容度も高まってきている。
・東京大学の渡辺努教授の調査によれば、『なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか』との質問に対し『値上げを受け容れ、その店でそのまま買う』との回答が、欧米のように半数以上を占めるようになっている。
・結果自体は、相当の幅を持ってみる必要はあるが、ひとつの仮説としては、コロナ禍における行動制限下で蓄積した「強制貯蓄」が、家計の値上げ許容度の改善に繋がっている可能性がある。
・良好なマクロ経済環境を出来るだけ維持し、これを来年度以降のベースアップを含めた賃金の本格上昇にいかに繋げていけるかが、当面のポイントと考える。

こうして見てみると、それほど問題がある発言には思えない。
値上げに対する反応については根拠なくおっしゃっているわけではなく、
学術的な調査結果をもとに、家計全般の話として述べられている。
また、今後好循環につなげるためには賃金の上昇が大切とされていて、
かなり慎重に言葉を選んでおられることがわかる。

いやいや、こんなに問題になるくらいだから本当はもっと安易に値上げを受け入れているようなことを言ったんじゃないの、
と思われる向きもおられるかもしれないが、
講演の内容は、日銀のホームページにアップされているのでご確認いただきたい。
https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/ko220606a.htm/

本件については、国会でも取り上げられ、
「食料品を購入する際、以前と比べ価格が上がったと感じるものがあるか」
と黒田総裁が質問を受ける一幕もあった。
この質問については、国際政治学者の三浦瑠麗氏がご立腹の様子で、
「こういう取り上げ方は一番やってはいけないと思う」
「みなさんの一人ひとりのことではないんですよ、家計というのは。日本全体の家計ということ」
「黒田総裁は専門家なわけです。専門家がマクロの全体の話を見て言っているのに“私が行った今日のスーパーでは、白菜はこのくらいの値段でしたけど”っていうね、エピソードベースで反論しようというのは一番やってはいけない」
「これが日本全体の政治や経済に関する議論の質を落としている。感情論で専門家の意見に反対するのはやめた方がいい」
とテレビ番組でおっしゃったという。

この件については、黒田総裁自身が発言を撤回されているので、
これ以上、とやかく言うべきではないのだろう。
しかし、今回の経緯を見ていると、基本的な分析結果さえ口に出すのがはばかられるようになってしまうのではないかと心配する。
専門的な分析結果も「いや、自分はそうではない」という理屈で封殺されてしまうのではないかと危惧する。
それがあるべき方向性とはとても思えない。

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もっと多くの人の胸に刺され  ~「ハケンアニメ」の爆死はもったいない~ [映画評]

映画「ハケンアニメ」の興行成績が芳しくない。
公開初週にトップ10入りを逃し、
それ以降も浮上してこない。
あまりの不入りに、ネットでは、
「爆死!」
と揶揄されており、
公開館も急速に縮小している。
観ようと思うと映画館をかなり探さなければならなくなっている。

私はこの映画をとても楽しく観た。
ちょっと首を傾げる展開もありはしたのだけれど、
全体として十分に面白かった。
ここまで楽しませてくれる映画は、年間でもそう多くはないと感じた。

そして、面白いだけではなく熱かった。
映画の内容も熱いのだが、
映画に携わった方々の熱が伝わって来た。

本作のプロデューサー須藤泰司さんは、2014年に原作に惚れこみ、
ついに映画化に漕ぎつけたのだという。
“7年がかりの入魂プロジェクト”
とのことだが、その熱量が伝わって来た。

主演の吉岡里帆さんの、本作にかける思いも受け取った。
いろいろある仕事の一つ、
ではなく、この映画を大切にしていることがよくわかった。

面白くて熱い映画。
それなのにお客さんが入らない。
本当に残念だ。

映画の中に、こんなセリフがある。
「今すぐは伝わらないかもしれません。
いつか思い出してもらえればいい。
誰かの胸に刺さってくれればいい」
そして、
「刺され、誰かの胸に」
と祈る。
「ハケンアニメ」という作品自体がそんな風になってしまった。
惜しい。
もったいない。

宣伝の仕方やマーケティング手法などに問題があったのだろう。
実写の映画ファンにも、
アニメファンにも受けるはずが、
どうにも中途半端になってしまったのだろうか。
内容がいいだけに、残念である。

刺され、と願う。
もっと多くの人の胸に。

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