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映画評 「大河への道」 [映画評]

本作は、立川志の輔さんの新作落語
「大河への道-伊能忠敬物語-」
を原作としている。
この落語に感銘を受けた中井貴一さんが映画化を企画し、
志の輔さんご自身も出演されている。

映画は、現代劇と時代劇が並行して進む。
現代劇編では、伊能忠敬を主役にした大河ドラマが作れないかと奮闘する姿が、
時代劇編では、地図つくりに没頭する忠敬の弟子たちが粉骨砕身する姿が、
一人二役で描かれる。

設定がわかりやすくて面白いし、
泣かせどころもある。
芸達者の皆さんのお芝居を見ているのも楽しい。
落語がもとであるだけに、笑わせにかかる場面もそれなりにある。
正直、私はクスリともできなかったが、
別にそれはそれで構わない。

出演は、
中井貴一さん、松山ケンイチさん、北川景子さん、岸井ゆきのさん、
西村まさ彦さん、平田満さん、草刈正雄さん、橋爪功さん、
という味のあるメンバー。
コメディということで、皆さん少し大げさな演技をされているが、
本作ではそれでいい。

脚本は森下佳子さん。
主にテレビで活躍されているようだが、
2011年に公開された「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 〜勝どき橋を封鎖せよ!」も実に楽しかったことを思い出した。

映画「大河への道」は、大人が安心して楽しめる映画。
ほろりとさせられるところもあり、へぇと思うところもあり、
しっかり期待に応えている。
期待を大きく超えることはないが、そこまでは望み過ぎだろう。
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