映画評 「夜を走る」

公開館が多くない本作だが、
一部批評家筋が高く評価されていたので足を運んた。

序盤はサスペンスタッチ。
どう転がっていくのだろうと期待したが、
後半はハチャメチャ。
もちろんわかってハチャメチャにしているのだろうが、
まったくもって意味不明な展開。
意味不明で面白ければそれはそれでいいのだが、
単に意味不明。
これを面白がれる神経を私は持ち合わせていない。

「教誨師」の佐向大監督がメガホン。
出演は、足立智充さん、玉置玲央さん、宇野祥平さん、松重豊さんなど。
菜葉菜さんがピリリとした演技を披露されていた。

それにしても、一部の映画評論家、とされる方は、
多くの人が面白いと感じ、劇場に大勢の人を集める作品を腐し、
難解だったり、限られた人だけが楽しめる作品を褒めそやす傾向があるように感じる。
本気でその映画が面白いと感じておられるのならそれはそれで構わないけれど、
世間とずれることを目的化されているように感じることもある。
私は、ベタな王道作品も普通にベタに楽しみたい。
わけがわからない映画は、わけがわからない。