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日本歴代最強から世界最強へ ~ 井上尚弥の挑戦は続く ~ [ヨモヤ]

ここ数試合の井上を見て、
ひょっとしたら全盛期は過ぎてしまったのではないかと心配した。

2014年、世界戦の通算防衛回数が20回を超える超大物オマール・ナルバエスを、
2ラウンドKOで仕留めた試合が圧巻だった。
2018年のWorld Boxing Super Seriesでの試合も強烈だった。
しかし、
2019年11月のドネア戦での大苦戦に続き、
2020年以降の3試合は、あまり迫力が感じられなかった。
もちろん、井上はまだまだ老け込む歳ではないが、
スポーツ選手としてのピークを早目に迎えてしまう選手もいる。
井上はゆるやかな下り坂に入っているのではないかと思ったりした。

いやいや、とんでもない。
ドネア戦後の試合が今一つに映ったのは、
高まる気持ちがなかったからなのだろう。
自分を追い込み、集中力を研ぎ澄ました今回、
さらに強くなった井上尚弥を見ることができた。

日本人の歴代最強ボクサーは誰か、という問いには、
具志堅用高さん、
長谷川穂積さん、
ファイティング原田さんといった名前が挙がるだろう。
しかし今回の試合でその論争には終止符が打たれたと思う。
日本人歴代最強ボクサーは井上尚弥で衆目が一致するはずだ。

今回の勝利で、パウンドフォーパウンドの1位になる可能性が高まった。
すごいことである。
試合さえ組まれれば、4団体統一は難しくないだろう。
その後は階級を上げることが計画されている。
クラスが変わるとそれまで同様の強さを発揮し続けるのはたやすくないはずだが、
それが井上にとっての新たな挑戦になる。
それを見守れる私たちは、本当に幸せである。

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