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映画評 「サムライマラソン」 [映画評]

大プロモーションを展開している「翔んで埼玉」と比べ、本作「サムライマラソン」はあまり宣伝していないように思える。
しかし、一度見た予告編がなかなか面白そうだった。
時代劇版の「走れメロス」的な話かと思えた。
しかも、佐藤健さん、小松菜奈さん、森山未來さん、染谷将太さん、豊川悦司さん、長谷川博己さんという魅力的な出演陣。
これは観ておこうと思った。

映画は、実話をもとにしたことになっている。
なんでも、江戸時代に行われた「安政遠足」を題材にした、土橋章宏の小説を原作に描く歴史ドラマであり、ここで言う「遠足」とはマラソン大会のことである。

楽しみに観始めたのだが、どうしたものか映画が始まった瞬間から強力な睡魔が憑りついた。
負けまいと目を開いていたたつもりが、いつの間にか意識を飛ばしてしまった。
どのくらい不在にしてしまったのかわからないが、映画はそれなりに進んでいる。
さては大切なところを見逃してしまったか、
としばらく後悔していたが、あれ、この映画、なんなんだ。

私は普通の人よりは多くの映画を観るので、残念な映画に巡り会うことも少なくない。
酷い映画、つまらない映画、どうしようもない映画、低レベルな映画、なってない映画、たくさんある。
だから、ある程度免疫はできている。
それにしても、この映画、なんなんだ。

意味が分からず、
山がなく、
オチもあんまりで、
何かの手違いのようにしか思えない。
この映画、なんなんだ。
はじめは寝てしまったことを後悔したが、
もっと寝ておけばよかったとさえ思えた。

監督は、バーナード・ローズさんというイギリスの方。
ちゃんとわかっていて作られたのだろうか。
ぶっ飛んだ映画というわけでもなく、ただどうしようもない映画が出来上がってしまった。
周りもなんとも言わなかったのだろうか。

俳優陣は、先にも書いたとおり、
佐藤健さん、小松菜奈さん、森山未來さん、染谷将太さん、豊川悦司さん、長谷川博己さん、
といった日本を代表するような面々。
竹中直人さんも出演されていた。
しかしまあ、俳優の力ではいかんともしがたい。

最近、なんだか寝付けない、という人は、この映画をご覧になるといいかも知れない。
心置きなくお休みになれるのではないかと思う。

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