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やっぱり消費税増税のリアクションは心配 ~ 家計を見直す人が約6割とか ~ [経済を眺める楽しみ]

時事通信が実施した「生活のゆとりに関する世論調査」によると、58.5%の人が「ゆとりを感じていない」と答えたのだという。
これは、前年の調査から3.0ポイントの増。

残念な数字ではあるが、いつの時代であっても、
「ゆとりありますか?」と聞かれて、「ゆとりあります」と答える人がそれほどいるとは思えないので、
このくらいの結果になるだろうとは思う。
しかし、消費税引き上げで家計の支出を見直すかを聞いたところ、
「見直す」が57.2%、
「見直さない」が37.2%
だったのは少し心配である。
見直すと答えた人は、
男性49.3%に対して
女性65.5%で、
女性の方が深刻に受け止めている。
財布を預かっているとしたら、なおさら影響が広がる。

さらに見直す内容については、
「食費」の59.4%がトップで、次が「外食、旅行などの娯楽費」39.5%
だったという。
これは、外食産業にとっては気になる数字だろう。

今回の消費増税は、
・2ポイントのみの引き上げであること
・反動対策がいくつも打たれていること
・ある程度の増税慣れが想定されること
などの理由から、それほど消費は落ち込まないのではないかと見られている。
しかし、過去の消費増税時にも、多くのエコノミストがそのように予想し、結果すっかり外してしまったことは忘れてはならない。

少し前までは、
「今引き上げられないのなら、一体いつ上げられるのか」
と言われていたが、今は、
「景気が落ち込んできた今引き上げてどうする」
という声の方が大きいのではないだろうか。
進むも退くも厳しい選択であるが、少なくとも、消費増税の影響を甘く見ない方がいいのは確かだと思う。
日本経済にとっての試練になることは間違いない。

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