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イチローのこういう終わり方は寂しい  ~ 戦力とは見られていないことがはっきり ~ [ヨモヤ]

イチローも日本でプレーすることは「ギフト」と言っていた。
常識的に考えて、半年以上のブランクがあり、
オープン戦で1割も打てない45歳の選手が戦力とみなされるはずがない。
しかし、それしても寂しかった。

マリナーズのイチローは、東京ドームで行われたアスレチックスとの日本開幕戦に「9番・右翼」で先発したが、2打席で交代し、4回守備からベンチへ退いた。
監督は、「チームが勝つために決断した」と語っていたが、それはつまりイチローが出ていると勝つ確率が下がると判断していることを意味する。
ベンチに引き上げる際には、チームメートからハグされ、相手チームからも拍手が沸いた。
2試合目も出るというが、その姿は完全に送り出すものだった。

イチローは「最低でも50歳まで現役」など、これまでいろいろ言っていたが、プロとしてのリップサービスだったのだろうか。
確かに、イチローの存在は日本での開幕戦のプロモーションとしては最高だった。
イチローがいなくては、マリナーズ対アスレチックスの開幕戦の魅力は半減どころではない。

しかし、
「日本でのプロモーション」
「思い出作り」
のために現役復帰させてもらったのだとすると、なんともイチローらしくない。
イチローにそのつもりはなくも、今回のような使われ方ではどう見てもそうなっている。
言い方はきつくなるが、「お情け」で出させてもらっているような恰好である。

ボロボロになるまでやる、というのは一つの美学である。
実際、サッカーの三浦知良さんは、そうした生き方を貫いておられる。
今回のイチローの日本でのプレーは、それとも少し違う気がする。
いろいろな意味で、すごく寂しい。

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