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資産運用は慌てずに ~ 国の奨励にうかうかと乗らなくてもいい ~ [資産運用]

金融庁が、老後の資金不足に備えた投資を呼びかける手引書を作成する、との報道があった。
平均寿命が延び、人生100年時代と言われるなか、
日本人の金融資産が預貯金に偏っていることへの警鐘を鳴らす意味があるらしい。

私は、株式投資推進派である。
周りの人に、ことあるごとに勧めている。
個人的にも、超零細ではあるが、個人投資家の端くれである。
株式投資がもっと身近なものになればいいと願っている。

その一方、老後の資金不足対策として投資をすることについては、ちょっと微妙であるように感じる。
少なくとも、
「国が勧めているから」
「何かやらないとまずそうだから」
といった気持ちでなんとなく投資を始めるのは、止めた方がいいように思う。

株式をはじめとする投資には、元本割れの可能性が常にある。
現役時代に、余裕資金で行う投資は大いに賛成だが、
老後の生活資金を投資に割り振るのは、慎重であった方がいい。
特に、現役時代に経済にそれほど関心を持っていなかった人が、
ムードに流されて始めてしまうのは、全くお勧めできない。

増やそうと思って投資をして、もくろみどおり増えるのなら、そんな簡単な話はない。
基本、そうはならないと考えた方がいい。
株式投資推進派の私でもそう思う。
資産運用に参入するのなら、腰をすえてじっくり研究してからにするべきである。
人生が100年なら、時間はたっぷりあるはずだから。

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