オープン戦で結果が出ないイチロー ～ このままでは日本での顔見世で現役が終わってしまう ～

日本のマスコミはイチローに関しては、基本、いいことしか伝えない。
ここ数年は、
走ったとか、
笑ったとか、
ジョークを飛ばしたとか、
そんなことが記事になる。
逆に言えば、ほかに書くことがなくなってしまったのが実情かもしれない。

イチローが現役に復帰したのは、マリナーズの開幕戦が日本で行われるからである。
イチローを戦力として必要としているから、
と思いたい気持ちもあるが、どう考えてもそうではない。
イチローもそのことは理解しつつ、キャンプ・オープン戦でしっかり結果を出し、首脳陣が使いたくなるような状況を作ろうとしていたのだろうと思う。
「最低でも50歳までは現役」を公言しているのだから、ここで終わるわけにはいかない。

私も、イチローファンとして、何度目かの奇跡を起こすことを信じているが、現実は非常に厳しいと言わざるを得ない。
オープン戦で、さっぱりヒットが出ないからである。
打率は、１割台の前半に低迷している。
これでは、日本から帰ってきた後に、メジャーに残しておこうとは思ってもらえない。

本来、イチロークラスの超大物になれば、オープン戦で結果を出すこと必要はない。
怪我だけに気を付けながらボチボチ身体を作っていき、開幕直前に上げていけばいい。
オープン戦で打ったところで何の役にも立たないのだから、打率など全く気にすることはない。
しかし、今のイチローは違う。
ここで結果を出さなければ、本当に現役生活の危機になる。

まだ３月の上旬だが、イチローに残された時間がそう多くあるわけではない。
オープン戦で結果を出さなければ、日本に帯同はされても、出番がないかもしれない。
オープン戦で打てなければ、日本から帰ってきたら、早々にマイナー行きかもしれない。
そんなことはイチロー自身先刻承知だろう。
これまでと同じように、私たちは信じて待つことしかできない。