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「観客を入れるのは誰のため、なんのため」ということは忘れたくない [ヨモヤ]

東京オリンピック・パラリンピックが近づいてきた。
無事に開催されることを心から祈っている。

このような環境の中で参加される選手のみなさん、
監督やコーチなどのチーム関係者のみなさん、
ボランティアのみなさん、
大会を支える縁の下の力持ちのみなさん、
関わられるすべての方々にとって、
しあわせな大会になることを祈っている。

このところ、観客を入れるかどうかが大きな議論になっている。
開催するかどうかはもう仕方がないみたいだから、
今度はこっち、
みたいな空気も伝わりすこし嫌な感じはするが、
どう決まろうと心を乱されず、
ひたすら無事に開催されることを祈りたい。
しあわせな大会になることを祈りたい。

ただ、観客を入れるのは誰のためか、ということは忘れないようにしたい。
青春の集大成の場面を、
人生を賭けた瞬間を、
無観客で迎えなければならない選手のことを慮りたい。
祝福してくれる人が、
ともに悔しがってくれる人がいないなかで戦う選手のことを慮りたい。
最後の力をふりしぼるときに背中を押してくれる声援がない大会が、
どれだけ味気ないものになるのか慮りたい。

磨き上げられた肉体の素晴らしさ、
人間の無限の力、
極限を競い合うなかで見える尊さ・美しさ、
そうしたものを子供たちが目の当たりにする機会を失くしてしまうもったいなさを慮りたい。

どの国の選手に対しても心からの声援で背中を押してあげたいが、
今回に関しては無観客という選択肢もあり得るものと思う。
しかし、しっかり慮りたい。
選手のみなさんのことを。
機会を失ってしまうことを。

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