SSブログ

上場企業はちょっぴり若返り [経済を眺める楽しみ]

日本経済新聞社が主要企業の社長交代調査を取りまとめた。
それによると、2021年上期は前年同期より25社多い624社で新社長が就任したのだという。
誰が社長になっても同じでしょ、
と思う人もおられるかもしれないが、当たり前だがそんなことはない。
トップが変われば組織は変わる。

社長の平均年齢は、
56.50歳となり、前年から0.58歳若返ったそうだ。
60代の比率は、調査でつかめている範囲で最低だったという。

57歳が56歳になったくらいなので、誤差の範囲と言えなくもないが、
国全体が高齢化しているなかでもあり、
ほんの少しではあるが若返りが進んだと言えるかもしれない。
若ければいい、というものでは絶対にないが、
デジタル化、
環境問題、
働き方のニューノーマル、
新時代のコンプライアンス、
などの新たな課題に対応するために、フレッシュさが求められる面はあるだろう。

また、東京証券取引所がまとめた2021年上期の新規上場会社数は計59社となり、
リーマン・ショック前の2007年以来の高水準だったという。
コロナ禍で、観光業や飲食業など、大きなマイナスの影響を受けている業態がある一方、
経済全体としては必ずしても縮小しておらず、
株式市場も活況を呈している。
上場企業の多さはそうした状況を表していて、下期も順調に推移するとの見方がある。

日本は、経営者の新陳代謝のほか、
企業の新陳代謝も進んでいないと指摘される。
それぞれの国柄というものがあり、
起業が他国より多くなければいけないというものでもないし、
永続企業が多いことも誇るべきことだが、
新しい地平を切り拓く会社が少ないのはやはり残念なことである。

上場企業は、
ちょっぴりだがトップが若返り、
構成そのものもフレッシュになった。
若さの爆発に期待しよう。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事