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iDeCo加入者が100万人突破 これはまだまだ増える [資産運用]

国民年金基金連合会が、iDeCoの加入者が100万人を突破したと発表した。
加入者が伸びるのは当然のことであり、驚きはない。
というより、これはまだ序の口であり、まだまだ増えるだろう。

iDeCoとは、「個人型確定拠出年金 individual-type Defined Contribution pension plan」の通称。
イデコと読む。
年金制度の一つであり、その名称のとおり、
企業や団体ではなく個人が用意するものであり、
給付額は確定しておらず、拠出額のみが確定している。
要は、60歳までに毎月一定の掛け金を出し、その掛け金で投資信託や定期預金などの金融商品で運用し、60歳以降に運用した資産を年金のように受け取る、
というものである。

加入者が増えると思う理由は主に3つ。
1.加入できる対象者が去年から増えたにもかかわらず、まだまだ知られていないこと
2.年金への不信が強まっていること
3.iDeCoはやたらと有利な制度であること
である。

まず理由の一つ目の対象者だが、それまでフリーランスや自営業者などと、企業年金のない会社員に絞られていたものが、2017年1月からは、「公務員」「会社員で企業年金のある人」、「専業主婦・主夫など」も加入できるように改められた。
今では対象者が6,500万人以上。
現在の加入者100万人は対象者数の2%にも満たない割合である。
新たに対象になったことをご存じない方も少なくないだろう。
認知度が広がるにつれ、加入者も当然これからもっと増えていく。

2点目の、年金への不信は言わずもがな。
国に頼らず、自分で貯めていこうと考えている人が増えているはずだ。

3点目のiDeCoの有利さは、知っている人はよく心得ていて、そのメリットを十分に享受しているはずだ。
なにしろ、
・掛け金について、税額控除が受けられる
・運用中に得た利益に税金がかからない
・運用資産を受け取る時も、税の優遇がある
という豪華三本立てである。
これを使わない手はない。

もちろんiDeCoにも弱点はあって、
・60歳まで引き出せない
・自分で運用先を決める必要があり、マイナスとなる可能性もある
・手数料を取られる
といったところがデメリットとされる。
しかし、本気で自分の老後を考えるのなら、iDeCoは必ず選択肢に入れるべき制度である。

ここに来て、株がグイグイ上がっていて、こうなると投資に興味を持つ人が増えてくる。
だが本来は、上がってから始めては遅いことが多いし、老後のための備えに投資を考えるのなら、短いスパンで一喜一憂はしない方がいい。
毎月定額で積み立てて、じっくり商品を選ぶことができ、状況に合わせて乗り換えていける意味でも、iDeCoはオススメである。

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