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こんなジュリーは見たくない [ヨモヤ]

今年の9月、女優の樹木希林さんがお亡くなりになった。
ここ数年、
「駆込み女と駆出し男」「あん」「海街diary」「海よりもまだ深く」「モリのいる場所」「万引き家族」
と立て続けにヒット作、話題作に出演されている中での他界だった。
その樹木希林さんを紹介する記事で、
「1974年に放送された『寺内貫太郎一家』で、当時31歳だった希林さんがおばあさん役を演じ、沢田研二のポスターを前に「ジュリー!」と身悶えるシーンで人気を集めた」
などと書かれているのを見た。
そう、樹木希林さんブレイクのきっかけは、ジュリーこと、沢田研二さんだったのだ。

沢田研二さんは、まさにスターだった。
歌謡曲全盛時、他にも数々の歌手がいたが、沢田さんは別格だった。
色っぽく、刺激的で、ドキドキした。
音楽や芸能に関心を持つきっかけが沢田研二さんだったという日本人は多いのではないだろうか。

その沢田研二さんが、コンサートのドタキャンで話題を集めている。
さいたまスーパーアリーナで開催予定だった公演を、開始直前で急きょ中止してしまったのである。
キチンとした理由も示されないままでの突然の発表だったため、現場は大混乱に陥ったという。
それはそうだろう。

公演中止の理由について、「ファンには大変申し訳ない」としつつ、沢田さんは次のように話したという
「(観客の数が)当初9000人と聞いていたが7000人しか入っていなかった。また、リハーサルの時点でモニターを見た時に、客席もつぶしてあって『なんだこれは』となって。最終的に中止は自分で決定した」
「客席がスカスカの状態でやるのは酷なこと。『ライブをやるならいっぱいにしてくれ、無理なら断ってくれ』といつも言ってる。僕にも意地がある」

これを聞いて、納得される方はいないだろう。
とても悲しい気持ちになった人も少なくないと思う。
実際にドタキャンを食らった人たちだけではなく。

正直なところ、今の沢田さんに7000人を集める力があるのかよくわからないが、7000人が70人でもしっかりやるべきだろう。
当たり前過ぎてつまらないが、そういうものだと思う。

かつて、こちらの期待以上の刺激を与えてくれた人だけに、今回のようなことでニュースになるのは残念である。
枯れてない、と思えば思えるのかもしれないが、それ以前の問題であろう。

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