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進化するモンスター井上尚弥が世界のスーパースターになる日も近いか [ヨモヤ]

多団体化、階級の細分化が進み、ボクシングの世界チャンピオンの重みはすっかり失われた。
今や、世界チャンピオンになるだけでは、一般的な知名度さえ獲得することができない時代になっている。
また、チャンピオンあちこちにいる状況になり、誰が本当に強いのかが実にわかりにくい。

こうした状況に、ボクシング界が危機感を持ったのか、ビジネスチャンスととらえたのか、
WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)
という企画が始まった。
これは、各階級にいるWBA、WBO、WBC、IBFという主要4団体のチャンピオン及び強者と目される面々によるトーナメントを行い、真の王者を決めようというものである。
必然的に、チャンピオン対チャンピオンの対戦が見られるようになるし、団体の威信をかけた戦いともなる。

このビッグイベントの第2シーズンとしてバンタム級が設定され、日本が誇るモンスター井上尚弥が、優勝候補としてエントリーしている。
そして、1回戦の相手が元バンタム級スーパーチャンピオン、フアン・カルロス・パヤノに決定した。
もしこのトーナメントで井上が優勝するようなら、正真正銘のスーパースターの仲間入りということになる。

その井上の熱海での合宿メニューが公開されていたが、読んでいるだけで吐き気を催すような内容である。
具体的には、
午前中に砂浜ダッシュを行った後、午後は階段を使ったトレーニング。
30段のダッシュ×4本、
68段×4本、
114段×5本、
手押し車で30段×10本、
空気椅子30秒から30段のダッシュを5本、
両足でジャンプしながら68段上るのを5本、
馬跳び20回から114段のダッシュを3本、
約300メートルの上り坂ダッシュ3本、
というものである。

若い頃、センスの良さで相手を倒してきたボクサーが、どこかで壁にぶつかることがある。
順調に勝ち星を重ねてきたボクサーが、一定レベル以上の選手と戦うと途端に良さを発揮できなくなることがある。
井上はそうではない。
井上は、デビュー時から怪物と言われていたが、その強さを日々進化させている。
そのこと自体がモンスターである。

まずは一回戦のパヤノ戦を突破するのが先決だが、その後の準決勝、決勝となると、ボクシングの枠を超えての話題になることも期待される。
世界のスーパースターへ、絶好の舞台は整った。

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