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歴代最高クラスの成績を残した大谷のMVP満票受賞は当然 [ヨモヤ]

エンゼルスの大谷翔平が、アメリカン・リーグのMVPを満票で受賞した。
日本のマスコミの伝え方も、
はじめは
「MVP獲得なるか」
だったが、途中からは
「満票での受賞なるか」
に変わった。
大谷は、それくらい突出した成績を残したのであり、
きちんとそのように評価してくれたということになる。

過去の満票受賞は、現行とほぼ同じ投票システムになった1931年以降で、
ア・リーグで10人、ナ・リーグで8人いるという。
エンゼルスの同僚であるマイク・トラウトも2014年に満票を得ているが、
そのときの成績が、打率.287、本塁打36本、打点111。
正直、驚くような数字ではない。
MVPは守備や走塁も含めて評価されるため、打撃成績だけでは判断できないが、
もし今年の大谷と2014年のトラウトを比べれば、断然大谷に票が集まるのではないだろうか。
ほかの満票受賞者を見ても、今年の大谷の成績は、彼らの成績とそん色ないどころか、
大谷の方が上回っているように感じられる。
ここ半世紀くらいでは、グリフィやボンズの全盛期以外、今年の大谷と張り合える数字は見当たらない。

今年46本のホームランを放った大谷だが、これがもし30本くらいでも、
十分MVP候補だと思う。
というか、獲るだろう。
一年間ローテーションを守り、チームのエースとして活躍した選手が、
野手としても中軸を打ち、30本ものホームランを放ち、盗塁もバンバン決めている、
というのは、あまりにも異常な光景だからだ。

さて。
来年大谷は、今年と同じような成績を残せるだろうか。
残してほしいと願っているが、常識的に考えて難しいと思う。
投げる方は、しっかり間隔を置いて投げさせてもらえればそれほど落ちないのではないかと予想するが、
打つ方では、今年と同じように一年間出ずっぱりというのはしんどいのではないだろうか。
ただし、繰り返しになるが、
投げて10勝、
打って30ホームランなら、
十分にMVP級の活躍である。

来年はどんな驚きを届けてくれるだろう。
見ているだけで楽しいのが大谷の素晴らしさであり、
彼の活躍をリアルタイムで味わえることは実に幸せである。
野茂も見た、イチローも見た、大谷も見た。
まだそんなに生きていないが、
長生きはするものである。

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悪いところだけを取り上げて過去を断罪する姿勢には共感できない [ヨモヤ]

現在を生きている私たちは、
過去の出来事については、ある意味で神のような立ち位置を持つことができる。
今川義元さんに対して、
桶狭間みたいな地形のとこであんな陣形ひいちゃだめだよ、とか、
織田信長さんに対して、
本能寺に泊まるんなら警護はしっかりとかなきゃ、とか、
なんとでも言える。

このところ、
「資本主義を見直そう」とか、
「新自由主義はもうやめよう」
などといった声をよく聞く。
こうしたことを言っておられる方がどの程度本気なのか、
新自由主義をどういうものととらえておられるのか、
何度聞いてもよくわからないが、
現在の視点で、うまく行っていないと思えるところだけをほじくり返して断罪する姿勢には、
どうにも共感できない。

小泉・竹中流の構造改革路線を全否定する方が少なからずおられるが、
せめて当時の日本の状況を振り返って検証する姿勢は必要だろう。
小泉総理が誕生した2001年当時は、
金融危機が継続しており、決算のたびに3月危機が伝えられる状況だった。
なんらか手を打たないと本当に日本経済が沈没してしまうという危機感は、
今とは比べ物にならないくらい高かった。
だからこその構造改革であり、国民も圧倒的に支持したのである。

アベノミクスがとことんお嫌いな方も大勢おられるが、
こちらも同様に、どういう背景で始まったのかをしっかり押さえておきたい。
第二次安倍内閣がスタートしたのは2012年の12月。
深刻なデフレ状況のもと、東日本大震災の影響が残り、
株価は10,000円を割り込み、失業率は4%を超えていた。
だからこそアベノミクスが市場で熱狂的に迎えられたのであり、国民の信任も得続けたのである。

もちろん、
小泉・竹中路線も、アベノミクスも完璧なものではない。
副作用もあるだろう。
しかし、それらの政策が打ち出された背景や功績は全く顧みず、
世の中の不都合を全部そうした取り組みの責任に帰してしまうのは、
フェアではないし、正しくもないと思う。
歴史に学ぶということは、
過去を断罪することではない。

もっと真摯に、敬意を持って、過去を振り返りたい。

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予想が難しい日本シリーズは久し振り [ヨモヤ]

11月20日から日本シリーズが始まる。
例年であれば、日本シリーズは10月末ごろ開幕するのだが、今年はオリンピックの関係でこの時期にずれ込んだ。
長く野球を楽しめることに感謝。

さて、この8年間、日本シリーズはすべてパのチームが制している。
内訳は、
ソフトバンクが6回、楽天が1回、日本ハムが1回。
8年間の対戦成績は、パが32勝10敗と圧倒。
第7戦まで持ち越されたことは一度しかない。

しかし、今年は様相が少し違う。
パの代表のオリックスは大舞台に全く慣れていないし、
交流戦でセが勝ち越したように、リーグの戦力差も拮抗しているように見える。
「どうせソフトバンクが勝つんでしょ」
と思っていたこのところの日本シリーズとは趣が大きく異なっている。

両チームの特徴をざっくり言えば、
投のオリックス、打のヤクルト、
ということになるだろうか。
オリックスの、山本、宮城、田嶋といった先発陣は強力であるが、
ヤクルトの、青木、山田、村上といった上位打線も負けていない。
オリックスは、吉田が帰ってきたのが何より心強いが、
ヤクルトのブルペン陣も充実している。

両チームとも昨年の最下位からの巻き返し。
明るいムードも共通しているし、
戦い方にも近いものを感じる。

久々の勝敗を予想する楽しみがある日本シリーズである。
日本シリーズ慣れしていない両チームだけに、初戦の勝敗が大きな鍵を握るだろう。
特にオリックスとしては、山本を立てて負けた場合のダメージは大きい。
逆に勝てば、一気に流れを持って来られる可能性がある。

私はパ・リーグのファンであり、
この日本シリーズでもオリックスを断然応援するが、
予想は別物。
冷静に見て、戦力は互角であるように思う。
オリックスは山本で2勝を計算したいところだろうが、
相手打線を考えると、クライマックスシリーズのように最小点の援護では、さすがに踏ん張り切れない可能性がある。
クライマックスで投げなかった宮城の出来も気になる。
ヤクルトは、青木、山田といった実績のある選手がいるのが心強い。
リリーフ陣も充実している。

願望は、4勝2敗で、オリックスが神戸で優勝を決める、
というものだが、
予想は、4勝3敗でヤクルトの勝利、とするのが妥当な気がする。

オリックスのキーマンは宗だと思う。
シーズンでもクライマックスでもいいところで一本出したが、
宗が打つと盛り上がる。

この両チームの顔合わせでは、全国区での大きな盛り上がりは期待できないかもしれない。
しかし、野球ファンとしては実に楽しみな顔合わせである。
一年を締めくくる最高峰の闘いは、もう目の前。

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映画評 「ボストン市庁舎」 [映画評]

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』などで知られるフレデリック・ワイズマン監督が、
ボストンの市役所の仕事ぶりに迫るドキュメンタリー。
四時間半という、ポンポさん(※)なら絶対に許さない長尺であるが、公務員界隈を中心にちょっとした話題になっている。
その長さには腰が引けたが、仕事柄もあって思い切って観に行った。

本作に感銘を受けられる公務員の方も少なくないと思うが、残念ながら私にはピンと来ず。
それどころか・・・。
気を悪くされる方もおられるかもしれないが、映画ファンとして自分に嘘をつきたくもないので、
正直に感想を書いておこうと思う。

ちなみに、日本経済新聞の「シネマ万華鏡」は本作を絶賛している。
曰く
「4時間34分という長尺だが、退屈している暇がない」
「ミクロがマクロに通じる巧みな構成はまるで魔術のよう」
「本年屈指の収穫」
といった具合。
当然ながら、観る人によって評価も変わる。

私も、もちろん楽しみにして観に行ったのだが、ううむ。
つい寝てしまった映画、というのはいくつもあるのだが、
もう寝ちゃお、と思った映画は初めてかもしれない。
率直に言って、少しではなく、非常に退屈だったのである。
しかし、1時間寝ても、まだ3時間半もある。
2時間寝ても、まだ2時間半・・・。

ドキュメンタリー映画にも、大雑把なストーリー的なものが存在する作品もあるが、本作にはない。
ボストン市が関わるいろいろな場面が次々に映し出されるが、
何かに収束していくということはない。
序盤の伏線が回収されることもない。
これを、日経映画評は「短いエピソードを積み上げてモザイクを作り、それで巨大な壁画を描きだす」と称賛するのだが、
悪く言えば、脈絡のないブツ切れである。

いろいろなところで、市の職員と住民が議論を交わすシーンがある。
言い方や表現は生々しく、自己主張も旺盛である。
丁々発止やり取りする姿は、さすがに言葉の国アメリカであると思う。
その様子を見て、
「民主主義が機能している」
と感慨を持たれる方もおられるようだ。
ただ、住民との意見交換は、日本の自治体でも普通に行われている。
行われているところもある、ではなく、どこでも行われている。
そこで激しい言葉が出されることもある。
問題は、その先である。
住民からの主張を聴く場を、いわゆる「あく抜き」の場としてのみ設定したのか、
それとも真摯に受け止めて、住民の声を実現したのか。
また、実現するためにどれだけの汗が流されたのか。
この映画ではそこは描かれない。
表面だけである。

他のシーンも、「その先」が描かれない。
ごくとっかかりの部分だけ。
この映画では、
先端で末端で、知恵を絞り、怒られ、怒鳴られ、呆れられ、
それでも汗をかいて、少しでも物事を前に進めようとする職員たちの様子は描かれない。
表層のみ掬われているように感じた。
その奥が見たかった。

アンチトランプ的なニュアンスから、アンチテーゼとして撮られた要素が強いのだろうと思う。
市民に寄り添う市長のメッセージは、説得力があり、力強い。
しかし、私が見たかったのは演説のうまさではなく、
生身の職員の苦渋の決断や、報われないかもしれないなかでの地道な努力である。
それらはこの映画にはない。
綺麗な部分だけが延々と流される。
ボストン市長のプロモーションビデオとして観れば、よくできているのかもしれない。

もちろん、興味深いシーンや、日本との違いに驚愕する場面もある。
ただ、それらはもっともっともっともっと短い時間にまとめることができると感じた。
30分くらいにまとめていただけるとありがたかった。

「ボストン市庁舎」は、公務員より、そうでない人が観た方がいいような気がする。
公務員が観ると、「で?」という気になってしまうのではないだろうか。
公務員でない方が観ると、「いろいろやってるんだ」「役所も大変だな」という気になって下さるかもしれない。
とまあ、いろいろ書いてしまったが、もちろん公務員の方がご覧になるのもよろしいかと。
時間(4時間半)とお金(特別料金2,800円、市役所職員割2,200円)の都合のつく方は、
話のタネにもなりますのでご鑑賞ください。

※ポンポさん:奇跡の傑作アニメ映画「映画大好きポンポさん」の主人公。映画プロデューサーで、長い映画を嫌悪している。

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日本の統計なぜ遅い GDP速報値発表は中国より1月遅れ [ヨモヤ]

内閣府が2021年7~9月期の国内総生産(GDP)の1次速報を公表した。
これによると、実質で前期比0・8%減、年率換算では3・0%減となった。
民間予測の平均は年率1%未満の減だったというから、予測より下がり幅が大きい。
ちなみに同じ時期の統計で、
アメリカは前期比2.0%の増、
EUは前期比2.2%増、
中国は前年同期比4・9%増、
となっていて、日本経済の出遅れが目立っている。

しかし、株価は上昇。
済んでしまった期のGDPなど、あまり関係がないということだろう。

ここで首をかしげてしまうのが、日本の発表時期が遅いこと。
7-9月期のGDPについては、
アメリカは10月28日、
EUは10月29日、
中国に至っては10月18日に発表している。
日本は11月15日だから、半月以上遅いことになる。
アメリカも中国も、
日本よりも広く経済規模が大きく多様である。
そうした国々より集計が遅いというのはどういうことだろう。

それでも、日本の数字が他国と比べて圧倒的に正確だ、
というのなら救いがあるが、
速報値と改定値との食い違いが他国にも増して大きいという実態から、
そうも言えないだろう。
となると、どこかに根本的な問題があるのだろう。

我が国の行政組織はデジタル化が遅れていることが広く認識されている。
この統計結果の遅さについても、デジタル化の遅れが影響しているのだろうか。
もちろんそうだと思うが、組織的な課題もあるように思う。
やるべきことをやっていない、
やらなくていいことをやっている、
といったことがないだろうか。
仕事の進め方の根本を見直さないと、デジタル投資は有効に機能しない。

給付金や判子の問題にばかり目が行きがちだが、
デジタル化がうまくいくかどうかは、仕事の見直しから始まる。
これまで、よしとしてきたことを、疑う必要もある。
GDPの集計が諸外国並みになるのに、どのくらいの時間が必要だろう。

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映画評 「ボクたちはみんな大人になれなかった」 [映画評]

燃え殻さんの小説が原作。
そちらも読んだのだが、どんな内容だったのかほぼ記憶にない。

何者かになれなかった男の25年を描いているのだが、
何者かになろうとしてあがいている様子が描かれないので、
まあ、そういうもんだよね、
という気持ちになるしかない。
苦しみ、痛みに共感できない。
時系列が行ったり来たりするのも、十分な効果を上げていたとは思えない。

森山未來さんと伊藤沙莉さんが共演。
お二人とも好きな役者さんで、いつもどおり好演されていたと思うが、
二人の関係も意図的ではあるものの尻切れ。
そのことが効果を上げていたとも思えない。

90年代から、いろいろな時代の世相やファッションが描かれるので、
ノスタルジーに浸れる要素はある。
恋人同士の連絡手段も、
文通、固定電話、ポケベル、ガラケー、スマホ、SNS、
と移り変わっていく。
そうだった、そうだった、とは思うけれど、映画的感動があるかというと、そこには至らず。

伊藤沙莉さん演じる女性は、「犬キャラ」というペンネームを使っている。
これは小沢健二さんのファーストアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」から取ったもの。
劇中でも小沢さんの曲が数々流れる。
小沢さんはセカンドアルバムの「LIFE」で大ブレイクしたが、1枚目と2枚目では曲調が大きく異なっている。
個人的にはどちらも好きだが、よく聴くのは「LIFE」の方。
それでも、「犬キャラ」の曲が数々使われるのは嬉しかった。
映画の評価とは別物だが。

「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、森山未來さんの演技が見どころ。
それ以外の見どころは、ええっと・・・。
あんな時代もあったよね、と振り返るにはいいが、それだけでは映画としてはもう一息と言わざるを得ない。

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ロッテと巨人のシーズンが終了 残りは2チームのみ [ヨモヤ]

クライマックスシリーズのファイナルステージは、
セとパが実に似たような展開で進んだ。
そんなことあんの、と言いたくなるくらいに。

初戦は両リーグとも無四球完封試合。
2試合目は、両リーグとも継投での完封で王手。
そして3試合目は、両リーグとも引き分けで突破。
こんな偶然、あるかしら。

オリックスとヤクルトは日本シリーズに進むが、
ロッテと巨人の今シーズンはここで終了した。

ロッテは、シーズンを通して立派な戦いぶりだった。
開幕からいきなり5連敗の大出遅れだったが、そこから巻き返し、
一年間優勝争いを続けた。
2年連続の2位は地力の証明である。
藤原、安田といった期待の若手が、一皮むけきれなかったのが残念。
ファイナルステージは打てずに負けたが、二人が主軸を打っていたら状況は違っただろう。
期待が高い二人だが、そろそろしっかり結果を出さないと。

巨人は、まったく納得のいかないシーズンだっただろう。
去年優勝したチームが、さらにFAで強力に補強した挙句に、
勝率5割を割ってしまっては、惨敗と言われても仕方がない。
楽しみな若手、と呼べる存在が少ないのも頭の痛いところ。
今年は原監督の采配への批判も多かったが、来年はどうなるだろう。

それでも、両チームはファイナルまで進出したのだから、
長い期間ファンを楽しませたとは言える。
パの日本ハムや西武、
セのDeNAや中日、
といったチームはAクラス争いにも参加できなかったから、
それらのチームと比べると、一定の役割は果たした。

7月頃からオフシーズンとなるのは、ファンとしてはつらい。
今年負けたチームは、来年こそ巻き返してほしい。
何年も負け続けるのはプロとしてあってはいけないと思う。

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日本ボクシング界 史上最大のビッグマッチ決定 ~地上波なしは残念~ [ヨモヤ]

ボクシングの帝拳ジムが会見し、
WBAミドル級王者の村田諒太が、
12月29日、さいたまスーパーアリーナでIBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキンと
2団体統一戦を行うと正式に発表した。

これは、日本ボクシング史上に残るビッグマッチ。
村田諒太は、言わずと知れた金メダリスト。
アマチュアで頂点を極めた選手が、
最激戦階級と呼ばれることの多いミドル級で王者となった。
井上尚弥と並ぶ、日本ボクシング界のヒーローである。
対するゲンナジー・ゴロフキンは、GGGの愛称で知られる世界的スーパースター。
戦績は41勝(36KO)1敗1分け。
1敗1分けは、いずれも現在世界最強と言われるカネロことサウル・アルバレス戦でのもの。
しかも2試合とも物議を醸す接戦だった。

村田がデビューしたころから、
いつかGGGやカネロと試合することがあれば、
と言われていたが、それが本当に実現する。
よくここまでこぎつけたものである。
前評判は、ゴロフキン有利というものだと思うが、ゴロフキンは39歳。
全盛期とは言えないだけに、一泡吹かせる可能性ももちろんある。

ただ、ちょっと残念なのは地上波での生中継がない見込みであること。
なんでも、Amazonプライムビデオが独占ライブ配信するのだそうだ。
ありそうな話で、仕方が無いような気もするが、
正直なところ、残念である。
自分が見られる見られないということももちろんあるが、
ボクシングを広く知ってもらう機会としては、地上波の生中継がよかった。
しかしまあ、ビジネスの話だから、どうにもならない。

村田にとっては、人生の大一番と言える試合である。
負けた想定はしたくないが、負けたら引退ということもあるかもしれない。
歴史に残る名試合になりますように。

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映画評 「劇場版 きのう何食べた?」 [映画評]

よしながふみさんの漫画を原作に、
西島秀俊さんと内野聖陽さんが演じる同性カップルの暮らしを、
日々の食を通じて描くドラマシリーズの劇場版。
私は未見だが、ドラマは多くのファンを惹きつけたらしい。

ドラマの映画化の失敗例は山ほどあるが、そのパターンとしては、
映画化ではしゃぎ過ぎて、無駄に話を大きくしたり、海外に行ったりする、
というものがある。
その点本作は、実にこじんまり。
典型的な失敗パターンの轍は踏んでいない。
おそらく、ドラマの延長線上。

では、楽しめたか、というと、これがなんとも。
何も起こらないのにしみじみいい映画、というのはあるが、
それはガンガン事件を起こして楽しませるより高度な技。
今作がその域に達しているかというと、そうは思えない。
ネットの映画レビューを読むと、ドラマ版を見ていた方々には大好評のようだ。
本作のターゲットはそこなのだろうから、その意味では成功していると言えるが、
映画として観に行くと、「う~む」となってしまう。

西島さんは弁護士を演じておられるのだが、
訴訟の描き方が驚くほど中途半端であったり、
弁護士であるのにつましい生活をしている理由に全く触れられなかったり。
そのほかにも「はて?」と首をかしげていまうところが数々。
せっかく映画にするのなら、映画単体でもきちんと伝わる作品にしていただきたかった。
ドラマファンに向けて置きに行ったような作品で、映画ファンとしては残念至極。

ただし、西島秀俊さんと内野聖陽さんの演技には不満はない。
特に内野さんの演技は素晴らしかった。

「劇場版 きのう何食べた?」は、ドラマファンに向けられた作品。
映画から観に行ってもついていけはするが、楽しむには至らない。
せっかくの映画化、ドラマファンからの集金を目的に作るのはもったいないと思うのだが・・・。

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両リーグとも無四球完封で幕を開けたファイナルステージ [ヨモヤ]

オリックスとヤクルトという、
失礼ながら両リーグとも意外なチームが優勝した今年のプロ野球。
いよいよ10日から、クライマックスシリーズのファイナルステージが始まった。

パが、オリックス対ロッテ、
セが、ヤクルト対巨人、
という顔合わせ。
ソフトバンクがいないファイナルステージは、2013年以来だから、なんだか久しぶり。
絶対王者不在の戦いは、どこが勝ち上がるか予想がつかない。

初戦は、両リーグで無四球完封試合が生まれるという歴史的な日になった。
オリックスの山本は、球界ナンバーワン投手の貫禄をいかんなく発揮したし、
ヤクルトの奥川は、2年目とは思えない落ち着きだった。
分業制が確立されている現在のプロ野球においては、
そもそも完投自体が滅多にない。
それが完封で、
無四球で、
両リーグ同じ日に、
クリマックスシリーズで、
となると、すごい確率である。

1位通過チームが先勝したことで、両リーグとも、ぐっと有利になったことは間違いない。
しかし、再び失礼ながら、勝ち慣れていない両チームであるだけに、
このまますんなりいくかどうかはわからない。
私が注目しているパ・リーグについては、
オリックス打線が湿っていたのが気がかり。
ロッテは、初戦の負けはある程度覚悟していただろうから、もつれていく可能性も少なくない。

今年はオリンピックの影響で、長く野球シーズンが楽しめている。
その分選手たちは大変だろうけれど、最後まで熱い試合を届けてほしい。
ファンの前でプレーできる喜びを噛みしめながら。

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