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もっともっと面白い日本シリーズはいくらでもあった [ヨモヤ]

今年の日本シリーズは、接戦に次ぐ接戦。
歴史に残る戦いを制したヤクルトが20年ぶりの日本一に輝いた。
6試合中5試合が1点差。
6試合連続の2点差以内は史上初だったという。

ヤクルトの勝利は、私の事前予想どおりだったが、
予想できなかったのは、両チームの貧打ぶり。
特に応援していたオリックスの打てなさ具合には、ちょっと悲しくなった。
全6試合のヤクルトの先発投手の成績は以下のとおりだが、
誰が投げても抑えられてしまうという状況だったことがよくわかると思う。
ヤクルト先発投手の防御率は、なんと1.17だった。
第1戦 奥川 7回1失点
第2戦 高橋 9回0失点
第3戦 小川 6回3失点(自責点2)
第4戦 石川 6回1失点(自責点0)
第5戦 原  5回2/3 2失点(自責点1)
第6戦 高梨 4回2/3 1失点

いい投手同士が投げ合っての投手戦は、緊張感がみなぎるし、見ていて力が入る。
しかし、こう誰が投げても投手戦になってしまうのでは、なんとも。
接戦が続いたのは、両チームの力が拮抗していたという面もあるが、両チームの打線があまりにも不甲斐なかったという要素も強い。
点が入らないのだから、結果接戦になる。

競った試合が続き、「究極の日本シリーズ」との声も上がったようだが、
もっと面白い日本シリーズはいくらでもあった。
例えば、ここ10年では、2013年の楽天対巨人の日本シリーズが、震災後の東北、星野監督の采配、マー君の連投など、実にドラマチックだった。
その前の10年間では4勝3敗のシリーズが3回あったし、
もう少しさかのぼれば、1992年と1993年の森西武対野村ヤクルトの二年越しの激闘が伝説となっている。
そしてなんといっても、1983年の西武対巨人の顔合わせは盟主対決として大きな注目を浴び、3試合がサヨナラゲームとなる手に汗握るシリーズだった。
そのほかにも、江夏の21球、神様仏様稲生様、などいくらでも思いつく。
こうした激闘と比べると今年のシリーズは、いかにも薄味だった。

両チームの頑張りには拍手を送りたいが、期待していたのはもっと互いが躍動する展開だった。
プロ野球の頂点を決める試合としてはかなり小粒な印象で、
メジャーで日本人野手が活躍出来なくなっている状況が映し出されているようにも感じられた。

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