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国民から信頼されていない国家公務員  ~ この結果をどう受け止められるか ~ [ヨモヤ]

1月21日付の日本経済新聞に、日経リサーチが行った郵送世論調査の結果が大きく取り上げられていた。
「何歳まで働くつもりか」
「外国人が増えることについてどう思うか」
「日本の強みは何か」
「資産の運用先はどこか」
など、かなり広範囲にわたる設問が用意されていたようだ。

中で、私が注目したのは、「機関や団体に対する信頼度調査」である。
対象となっていたのは、
国会議員、国家公務員、警察、裁判所、検察、教師、自衛隊、マスコミの8機関・団体。
設問は、
『日本の機関や団体をどの程度信頼できますか。お気持ちに近いものをそれぞれお選びください。』
というもので、
選択肢は、
・信頼できる
・どちらかといえば信頼できる
・どちらともいえない
・どちらかといえば信頼できない
・信頼できない
の5つである。

この調査で、最も信頼度が高かったのが自衛隊で、唯一「信頼できる」が50%を超えていた。
逆に最も「信頼できない」が多かったのが国会議員で、こちらも唯一「信頼できない」が50%超えとなっていた。
また、特に若い層はマスコミへの信頼感が非常に低いようだ。

残念だったのは、国家公務員に対する信頼度が非常に低かったこと。
調査結果は、
・信頼できる            2%
・どちらかといえば信頼できる   18%
・どちらともいえない         44%
・どちらかといえば信頼できない  20%
・信頼できない           11%
・無回答               4%
というものであり、
「信頼できる」という意見は、わずか2%、「どちらかといえば信頼できる」を足しても、20%に過ぎなかった。

この調査結果を見て、国家公務員の方々はどう思われるのだろう。
「これはまずい」
と危機感を持たれるだろうか。
「そんなバカな」
と納得できない気持ちを持たれるだろうか。
それとも、
「どうせ理解出来っこない」
と上から目線だろうか。

国家公務員の方々が、天下国家のために、不人気な政策でも歯をくいしばって実施された末にこの調査結果なら、ある意味本望かもしれない。
しかし、現状で国家公務員が信頼されていない理由は、それとはまったく別の次元である。
人々は、後から後から湧いてくる不祥事に嫌気がさしているだけではなく、
本当に国民のことを見ているのだろうかと、疑っているのである。

国家公務員のみなさんには、
「どうせ自分たちのことは、わかってもらえっこない」
と開き直るのではなく、この調査結果を真摯に受け止めていただけることを祈る。
国民に信頼されていないのは、実に悲しいことだと思う。

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