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映画評 「アンダードッグ 前編」 [映画評]

ちょくちょくある前編後編公開。
正直なところ、この形式が好きではない。
映画である以上、2時間でしっかりおさめてもらいたいと思う。
前後編にするのなら、せめて前編だけでも満足できる決着を付けてほしい。
後編の前振りのような前編を見せられてはかなわない。

だったら、最初から前後編ものを観なければいい、と言われればそうなのだが、
結構魅力的な映画がこの形式をとっていたりするから困る。
「あゝ、荒野」とか「3月のライオン」とか。
ただ、ほとんどの場合、前編と後編の公開時期はずらす。
それはそうだろう。
そうでないと、
観る方は大変だ。
だって、時間は長いし、お金は倍かかる。
劇場も大変だろう。
その時間だけ、同じ映画のために確保しなければならないのだから。

この「アンダードッグ」という作品は、あまり例のない前後編同時公開。
私は、2本一気に観ることはせず、とりあえず前編だけを鑑賞。
困ったことに、前編は宙ぶらりんなまま終了。
嫌なパターンだった。

私は「ちはやふる」という映画が大好きである。
こちらは、「上の句」「下の句」が少し時期をずらして公開された。
しかし、それぞれ単独でも十分に楽しめる作品になっていた。
もっと言えば、「上の句」が一番よかったような気さえする。
本作のように、同日に公開し、前編は後編へのつなぎのようなものというのは、
ちょっとひどい。
これなら、長くてもいいから1本にすべきだったと思う。

でもまあ、きっと後編も観に行ってしまうのだろう。
2時間以上の長尺の予告編を観たようなものなのだから。
感想は、後編を観た後で。

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