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苦しみぬいた渋野さんにご褒美を [ヨモヤ]

今の日本女子プロゴルフ界には、綺羅星のごとく若手の有望株がいる。
1998~99年生まれの面々は黄金世代と言われていて、
世界で活躍している畑岡奈紗さんをはじめ、
今年の国内メジャーで2勝した原英莉花さん、
勝みなみさん、新垣比菜さん、小祝さくらさんなど多士済々。
さらに2000年度生まれの面々はプラチナ世代と言われ、
安田祐香さん、西村優菜さん、吉田優利さん、古江彩佳さんなどが競い合うように伸びてきている。

そんな超豪華メンバーの中にあって、常に注目されるのが渋野日向子さんである。
昨年の全英女子オープンで、日本人選手として樋口久子さん以来、42年ぶり2人目の海外メジャー制覇を成し遂げ、一気にブレイクした。
ゴルフの実力に加え、笑顔を絶やさないプレースタイルや飾らない性格が人気を集めている。
どのトーナメントでも、優勝者と同等かそれ以上に渋野さんが取り上げられた。

しかし、渋野さんにとって2020年は、試練のシーズンになった。
昨年29ラウンド連続オーバーパーなしという国内ツアー新記録を打ち立てた渋野さんが、
大叩きするラウンドを繰り返された。
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ全英オープンでは、
なんと105位で予選落ち。
その他の試合でも、「なんとか予選を通りたい」としみじみおっしゃっていた。

一生ついて回る「海外メジャー大会優勝者」という肩書。
それにふさわしいプレーをしなければならない、
もっと進化しなければならない、
という気持ちが空回りすることもあったのではないだろうか。
心や頭と体のバランスが崩れたのかもしれない。

2020年シーズン最後の大会は、海外メジャー大会である全米女子オープン。
おそらく本人も不安を持ちつつ臨んだであろう初日。
2位タイという上々のスタートを切った。
「よう自分が、こんなスコアを出せたなと思います」
「出来すぎ君、なんです」
といった渋野さんらしいコメントも本音だろう。

2日目は天候が悪いらしい。
ここをなんとか踏ん張ってほしい。
苦しみ抜いた渋野さんにご褒美があることを願いたい。

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