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「M-1グランプリ2020」 なんだか噛み合わない夜 [ヨモヤ]

M-1が好きだ。
M-1決勝が行われる日は私にとって特別である。
この日を無事に迎えることを一つの目標にして日々を暮らしている。

しかし、毎年いい夜になるわけではない。
なんだかもやもやした気分になることもある。
一発勝負だから、それも仕方がない。
それにしても、今夜は特別もやもやした夜になってしまった気がする。
審査員紹介の時に、塙さんが「なんか今日はみんな調子が悪いみたい」的なことを言っていたが、本当にそんな感じになった。
一年間待ちに待った夜だが、こんなこともある。

ファイナルラウンドに残ったのは、おいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図の3組。
優勝したマヂカルラブリーのネタは、個人的にはほとんど笑えなかった。
歴代のM-1王者のネタと比べて果たしてどうだろう。
かといって、おいでやすこがや見取り図で爆笑できたわけでもないが。
3組に票が分かれたが、甲乙つけがたいというより、ここから1組を選ぶのはしんどい、的な悩み方だったと思う。
例年なら審査員の得点に異論はないのだが、今年はちょっと違和感が強かった。
錦鯉、ニューヨーク、オズワルド、東京ホテイソンらが残った方がよかった気がする。

なるべき心安らかに、ファーストラウンドをネタ順に振り返ってみたい。

トップバッターは、敗者復活戦を勝ち上がったインディアンス。
国民投票で選ばれるだけにてっきりぺこぱが残ると思っていただけに意外だった。
個人的には、金属バットかコウテイに出てほしかったけれど。
インディアンスのネタはまずまず楽しかったが、ふむ、どうして勝ち残れたのか不思議ではあった。

2番手は、東京ホテイソン。
彼ららしいネタで面白かったが、もうひと展開あれば。

3番手は、ニューヨーク。
私は、この日の中では彼らのネタが一番面白かった。
彼らが決勝に残っていれば、もっといい夜になったのではないかと思う。
もう一本見たかった。

4番手は、見取り図。
いつ見ても面白く、鍛え上げられた感が伝わる。
しかし、M-1王者にふさわしい爆発力があるかというと。

5番手は、おいでやすこが。
おそらく、今日一番の笑いを取ったネタ。
私も楽しんだが、何回も見たいかというとそんなことはない。

6番手は、マヂカルラブリー。
前回の決勝では最下位。
そのリベンジを果たしたいという野望を持っての出場であり、どうやらそれは果たせたようだ。
M-1王者は、新しい何かを提示して来たと思うが、そこまでは。

7番手は、オズワルド。
私は、オズワルド的な笑いが好きだ。
象さんのポットから、おぎやはぎに連なるような。
今日はちょっと気合が入り過ぎだった気がする。

8番手は、アキナ。
今日も上手だった。
優勝予想で上位だったそうだが、それはなぜだかわからない。

9番手は、錦鯉。
おいでやすこがやマヂカルラブリーが残るのなら、錦鯉も残ってよかった。
その方が盛り上がったのに。

ラストは、ウエストランド。
今日は、ちょっと調子が悪かったのではないだろうか。

私は、M-1予選の審査員の選球眼に敬意を持っている。
売れている売れていないに関わらず、毎年面白い芸人を選んでくる眼力には感服してきた。
しかし、今年はどうだっただろう。
敗者復活に回った何組かと入れ替わっていれば、本戦がもっと盛り上がったのではないかと思う。

M-1が大好きな私だけにこんなことは言いたくないのだが、
M-1の価値が広く認知されるようになったここ10回ほどの大会の中で、
今年が一番面白くなかった気がする。
本当に残念だが。

松本さんもおっしゃっていたが、今年については、M-1を開催してくれただけで感謝の思いがある。
大変な苦労があったと思う。
スタッフの皆さん、芸人の皆さん、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
笑いの神様が下りてきてはくださいませんでしたが、こんな夜もありますよね。

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